http://www.j-circ.or.jp/information/acls/acls.htm
『日本循環器学会(JCS)国際トレーニングセンター(ITC)所属AHAインストラクターの日本国内における他のITC(以下、他ITC)での活動および移籍に関するJCS−ITCのポリシー (PDF 約180 KB)』
いや〜、良い時代になりましたね。
こういうことが公式情報としてアナウンスされるようになったというのは。
このPDFの文書の中では、
- JCS-ITC所属のインストラクターであってもPAMの規定に則った手続きを行なえば他団体のインストラクションに参加できること
- 他団体のインストラクターであっても、コースディレクターの承認があればJCS-ITC内でのインストラクションを認める
- インストラクターは自由にプライマリーTCを選ぶことができる
という点が明記され、それぞれ具体的な手続き方法が記載されています。
これぞまさに AHAコース運営マニュアル PAM 2008 の精神。
すばらしいです!
いままでこのブログではこのことをネット上でアピールしてきましたが、ようやく日本語ベースでの後ろ盾を得た感じです。
気になる点としては、移籍後は元所属ITC発行のインストラクターカードは返却して3ヶ月後に廃棄となるというあたりは、PAMには載っていないので、JCS-ITCの内規なのかもしれません。
そうなると、移籍先のトレーニングセンターセンターで新しいインストラクターカードを発行してもらう必要があるため、この内規に関しては他ITCも注意しなければいけないですね。
あと、インストラクターカードの失効後の復活に関する規定や、いまは廃止となっているインストラクタートレーナーに関する内規も興味深かったです。
AHAに承諾を得た上でそのような規定を運用していると書かれています。
このあたりの裁量がどこまで認められるのか、とても今後に意味のある通達だと思いました。
救急マニアックです。
日本でもAHAコースを開催できる団体が4団体に増加し、これからはインストラクターのITC間の移動が盛んになることが予測されます。
やっとAHAのPAMの規則にほぼ従った内容の条件が公けに発表されましたよね。
基本的にJRC-ITCもインストラクターの他のITCへの移動を許可していますので、あとはJAA-ITCがどうするかですね。今現在の規則を貫くか、他のITCと歩み寄りをするか。
自分は今のところ、所属のITCを変更する理由がないので、変更することはしませんが、例えば看護師のAHA-ACLSインストラクターがいくら本人が希望しているとは言え、JCS-ITCに所属移動をさせてもらえる可能性は低いですよね(おそらく)。
この後は所属のITCで医師はともかくとしてコメディカルスタッフに認めるAHAインストラクター資格の違いでトラブルが起きそうな気がします・・・。
さて、にわかに流行りのインストラクターの移籍。
ここで何度も書いていますが、○○ITCは許可しているとか、していないとか、そういう問題ではなく、移籍先TCコーディネーターの署名入りの移籍届けが出されたらTCは受理しなければいけないと規定されています。
これは"義務"ですから、転出を認めないとしたら、それはPAM違反、AHAポリシーに反する行為ということになりそうです。
流入は制限できるけど、流出はコントロールできないのがAHAのシステム。
JAAに移籍したいと思ってもなかなか叶えられないかも知れませんが、JAAを出るにはJSCかJRCのTCコーディネーターのサインさえもらえば、あとはTC間の事務手続きだけ。簡単です。
おっしゃるように医師以外のACLSインストラクターの移籍、問題になりそうですね(^^) 救急マニアックさん、一波乱起してみます?(爆)