ここのところ、アメリカ心臓協会(AHA)の内部規則の話ばかりが続いていたので、今日は気分を変えて、心肺蘇生法講習会で役立つ小物の話をしたいと思います。
この写真は、私がいつもBLSヘルスケアプロバイダー講習会で身につけているポーチの中身です。
黒いポーチはユニクロで買った肩掛け式(?)のポーチ。
これを長さ調整して腰に巻いてウェストバッグとして使っています。
中身はAHAインストラクターには必須のストップウォッチの他、ご覧のようなものが入っています。
20ccのシリンジはバッグバルブマスクのフェイス部分のエアが足りないときの充填用。いざ必要になったときっていつも探し回ってしまうので、常に身につけています。10ccだと少ないし、30ccだと太すぎるし、、、ということで携帯用としては20ccがベストと思っています。
気管チューブをちょんぎったものは、言わずとしれた「高度な気道確保時の人工呼吸」練習用。これも講習会場で無くしがちなので、予備として念のため。
あと、これは携帯はしていませんが、受講生に看護学生や一般市民の方がいる場合は、切っていない気管チューブを見本用として見せています。こんなものが喉に入っているんですよ〜って。挿管された状態って見たことない人にはなかなかイメージがつきにくいと思うので。
シリンジと気管チューブの間にある赤いのは電子メトロノーム。胸骨圧迫のテンポが速すぎたり、遅すぎたりする人がいたら、1分間に100回のリズムを鳴らしてテンポ調整。
SEIKO製のこの電子メトロノームはちっちゃい割には鋭い大きな音が出るのでお気に入り。クリップで襟元などに挟んでおくこともできます。
この手のメトロノームは電気屋さんの楽器コーナーなどに置いてありますが、音のトーンは製品によってずいぶん違うので、実際に聞き比べて選んだ方がいいですよ〜
あと、このまえどこかでなくしてしまって困っているのですが、レーザーポインタ も必須です。これはDVDの映像を流しながら、補足説明をするときなどに使います。
中古のペアンと紙テープは、別に必須ではないのですが、日頃仕事で使っているものでなんとなく。どこかの施設を使って講習会場を設営するときはゴミ袋を留めたり、なにかと役立つことが多いです。
このほか、BLSヘルスケアプロバイダーコースのインストで持っていくものといえば、プロバイダーマニュアルと、AHAガイドライン2005、それに最近はあまり開くことはなくなったけど、いちおうレッスンマップも。
こんなところでしょうか。
BLSインストラクターカードやストップウォッチなど、インストラクターのときに使うものはまとめてこのポーチに入れていて、前日になってバタバタと探し回らなくて良いようにしています。
皆さんは講習会グッズ、どのような工夫をされているでしょうか?
2008年02月17日
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確かに挿管はイメージつかない人がいるかも知れませんね。私も見習いたいです。
ちなみにメトロノームについては記事を書いていますので、参考にして頂けると幸いです。詳しくはないですが。
http://blog.so-net.ne.jp/kekimura/2007-05-04-2
グッズと言って良いのか判りませんが、以前currentsで受講者の膝痛対策として、一般的まな板くらいの大きさのウレタン(?)マットを、人形1体につき1枚用意されてコースに臨んでいるインストラクターの記事を見たことがあります。
ガーデニング用に販売されているものらしいのですが、受講者からは「膝が痛くならないから、練習に集中できる。快適なCPR実習ができる」と好評のようでしたよ。
実際の現場・臨床では、そういったものは有りませんので賛否両論あるかもしれませんが・・・。
僕は自分の器材はダンボール箱に入れて,講習に持ち込んでいます.DVDなど映像関係の箱,バッグマスクの箱,筆記用具や掲示物の箱...
セロテープやシリンジを入れたりもしていますが,やはりウェストポーチなどで身につけていた方が良いですね.あわててダンボール箱を漁っている姿は,お世辞にも良いインストラクターには見えません...反省.
メトロノームは,ピアノの上に置くような,あの三角形のアナログを使っています.HCPでは使いませんが,ボランティア講習ではよく使います.あと,歌ですね.ドラえもんとか,地上の星とか.
IDFU様
僕は,子供用のお風呂マットを8枚買って使っています.キティちゃんとかプーさんとか.ヨガマットとかキャンピングマットなど調べたのですが,お風呂マットが一番安上がりでした.問題は表面がビニール貼りなので滑りやすい事.あらかじめ受講生に注意を促します.
大きさ的にリトルアンの袋を広げた半分くらいなので,袋を広げて手前半分にマットを敷いてひざを付けるようにし,その向こうにマネキンを置きます.
30センチ角のパズルマットも小さくまとまるので便利なのですが,クッションの良い物は高価でした.
膝マットは準備すべきだと思います.実際の現場にはマットはありませんが,AHAの理念の一つとして快適な環境で訓練をしてもらうことは大事だと思います.
Kim様
フェラーリのストップウォッチはすごいですね.欲しくなりました!ストップウォッチとメトロノーム,カウントダウンタイマーがあると非常に便利ですね.
マットについての情報ありがとうございました。
私も、快適な環境で訓練をしてもらうことは、実習に集中して頂くために重要だと考えます。
マットの使い方も参考にさせていただきますね(^。^)/
カウントダウンタイマーといえば、私はキッチンタイマーを使っていますよ。使われている方、けっこういらっしゃるのでは?
フェラーリのはデザイン、使いやすさは完璧です。
が、値段が高いのと、ネットショッピングで以前買おうとしたらなかなか売ってませんでした。
それから、慣れれば大丈夫ですが、使い方を覚えるのがちょっと大変です。結局ストップウオッチとペーサーだけで使っている人も多いです(^.^)。
あとペーサーの音が小さいです。周囲の雑音に紛れてしまいます。やはり専用の物は音が大きくて聞き取りやすいですね。
でもデザインが圧倒的に勝っていますよ!
シリンジ、規模の大きな講習だと必ずといっていいほど役に立つ場面がある気がしてます。挿管チューブはちょっと過剰装備かもしれないけど。。。
IDFUさんのおっしゃるお風呂マット、私がよく顔を出しているサイトでも使ってますね。パズルみたいに組み合わせることができるヤツで、たしかトイザラスで買ったって言ってたかなぁ。
私はリトルアンの袋がクッション状になっているから、それでいいやと思っていたけど、HCPくらいの本格的なコースになるとやっぱりマットもあった方がいいのかなぁ。。。あ、いけないいけない、、ロクに使いもしないのに資材ばっか増えて来ちゃう。
フェラーリのストップウォッチ、びっくりです。
そんなものがあるんですねぇ。
ストップウォッチといえば、以前に、
「AHA-BLSインストラクター用ストップウォッチの音を消す方法」
http://aha-bls-instructor.seesaa.net/article/81123799.html
なんて記事を書いたこともありました。
日本語版のインストラクターパッケージには、このストップウォッチは付属していないから、最近はめっきり需要がなくなっているんだろうなぁ。ちなみにネット通販ではこのストップウォッチ1つ$6です。