2008年01月12日

とっても簡単なAHAインストラクターのITO移籍手続き

世界に3000あると言われているAHA ECCプログラムのトレーニングセンター。

特にアメリカ国内では、ヘルスケアプロバイダーやファーストエイドの修了カードがないと働けない職種がたくさんありますので、他団体を含め、大手企業の周辺には複数の競合トレーニングセンターが軒を連ねるということがあるようです。

より労働条件のよいトレーニングセンターを求めて、転職を繰り返すジプシー・インストラクターも少なくないとか(笑)

◆ AHAインストラクター資格はTCに関わらず日本全国で有効

日本国内をみても、今現在4つのAHA公式トレーニングセンターが存在しています。

AHAの規則上、AHAインストラクターはどこかのトレーニングセンターに所属していなければいけないことになっていますが、実はこれに深い意味はありません。

AHAインストラクターは所属トレーニングセンター内でしか活動できないと勘違いしている人がいますが、AHA資格自体は日本国内のITOであれば、どこでも有効です。(ちなみにアメリカで資格を取ったUS-インストラクターなら世界中どこでも有効)

この点はAHAコースを開催するごとに提出するコース・ロスター Course Roster というAHAの公式書類を見てもわかるとおりです。

インストラクター参加すると、ロスターに名前と資格有効期限を記入していると思いますが、その欄の上のところには、Attach copy of instructor card for instructors aligned with oher than primary TCって書かれていますよね。他トレーニングセンター所属のインストラクターがコース参加する場合は、インストラクターカードのコピーを添付すればいいというわけです。

実際に私が所属しているトレーニングセンター(TC)では、大規模なコースのときはコース主催とは別のTCのスタッフが手伝いに来てくれたりもしています。

本来はこんな感じに、所属トレーニングセンターというのは、ただの書類上の問題だけで実働にはあまり関係ない話のはずなんですけどねぇ、、、


ところが、インストラクターの登録籍(Primary training center)を巡っては、いろいろ大きな問題にもなりかかっているようなウワサを聞きます。

◆ 所属トレーニングセンターの変更は簡単

結論からいうと、プライマリー・トレーニングセンターの変更、つまり移籍はとっても簡単。

PAM (Program Administration Manual) の70ページの Instructor Records Transfer という項目に書かれていますが、要は管理データの移動という事務手続きだけなんですね。

To transfer Instructor/TCF records from one TC to another, the Instructor/TCF member must complete an Instructor/TCF Records Transfer Request (see Appendix C).

The new primary TC signs and returns the request to the Instructor/TCF member, who sends the form to his/her original primary TC.

It is the responsibility of the original primary TC to send complete, up-to-date, original records to the new primary TC within 30 days of receiving the Instructor/TCF Records Transfer Request. The original primary TC must keep back-up copies of the Instructor/TCF member’s records for 30 days.


インストラクターが移籍を希望したらまずは移動先のトレーニングセンターに承認を求めます。OKであればAHAの定型書式である Records Transfer Request という書類をくれますので、インストラクターは必要事項を記入して現所属TCに送付。すると後はトレーニングセンター間の事務手続きになり、そのインストラクターに関する記録がTransferされ、移籍が完了という流れになるようです。

興味深いのは、現所属TCはそのリクエストを拒否できないという点です。これはAHAトレーニングセンターの責任であって、リクエストから30日以内に必要書類を提出しなければいけないと書かれています。

つまりAさんがトレーニングセンターを移動したいと思ったら、まず受け入れ先TCを探します。そこに話をして受け入れがOKとなれば、あとは事務的な手続きが進むだけで、別にAさんは元所属していたトレーニングセンターに対して脱退許可を求めるとか、そういったことは必要ありません。

まあ、いきなり他のセンターから、「おたくのAさんがうちに移動になりますから書類を送ってください」と唐突に言われたらびっくりするでしょうけど、正式なリクエストがあれば30日以内に事務手続きを完了しなければいけないというのがPAMに則ったAHAトレーニングセンターの義務です。

◆ 流入はコントロールできるけど、流出を阻む手だてはない

トレーニングセンターというのは、それぞれが独立採算の企業のようなものですから、それぞれ独自のルールを作って運営していくのは自然な話です。どこかと提携してもいいだろうし、完全な独立性でいくのも自由だし。

アメリカでは大手企業は自社の職員の労働法規に基づいた資格整備ということで、企業内にトレーニングセンターを設立して、何千何万といる職員を対象に日々講習を開いている部署があるなんて話も聞きます。

こういった場合は、インストラクターも受講生も自社職員以外認めないというのは当然のことと思います。そんな企業内TCにインストラクターとして移籍したいといっても、社員じゃないからダメと言われれば、まあ仕方ないと思います。

ただ、反対にその企業内TCを辞めて別の条件のいいところに移動したいと言ったら、AHAの規則ではそれを阻む手だてはありません。

もう一度言います。

流入はコントロールできるけど、流出を阻む手だてはAHA規則上ありません。

インストラクターになるにあたって、決して移籍はしないという誓約書を書かせる組織があるという話を聞きますが、いったいどんな条項になっているのか非常に興味があるところです。

どなたかこっそり教えてくれませんか?(笑)


posted by めっつぇんばーむ at 04:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | PAMを読み解く
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック