ITLSやJPTEC、BTLSなどなど、それぞれにオリジナルのピンバッジを作っては記念品として受講生にプレゼントするのが大流行り。
気づけば私の手元にもだいぶ溜まってました。
講習会に行くと、首から提げたネームプレートにジャラジャラとたくさん着けているインストラクターさんたちを見かけませんか?
2-3個ならまだしも、ネームプレート一周するくらいに10個近くつけている人もいたりして、ちょっとびっくりすることもあります(^^;
私も一時期、ピンバッジを着けていたときがあるのですが、あれって結構落ちません?
お尻のキャップの部分がいつの間にかなくなっていて、ピンが剥き出しになっていることがなんどかあって、以来怖くて付けるのはヤメにしました。
病院のネームプレートに付けている人もいますが、患者さんに対して危険ということで、私の病院では原則は禁止ということになっています。
◆ AHA-CPRピンバッジ ≠ ヘルスケアプロバイダー修了章
AHAの公式ピンバッジとしては、アメリカ心臓協会のロゴとCPRという文字が刻まれたこのバッジが有名です。実は、これ、「ヘルスケアプロバイダーコース修了バッジ」というわけではありません。なにかといえばタダのAHAロゴ入り記念品のひとつ。
BLSヘルスケアプロバイダーコース修了時に配られることが多いので、勘違いされがちですが、アメリカではふつうに市販されていて誰でも買うことができるものです。なにも「ヘルスケアプロバイダー有資格者」を意味するバッジというわけではないんですね。
いちおうAHA CPR/ECC courses修了者向けとは銘打たれていますが、原則は誰でも自由に買えるものです。
HCPコース修了にあたって、AHAとして発行されるのは修了カード一枚だけです。ピンバッジがもらえるとしたら、それはコース開催者が独自にアメリカからバッジを購入して配っているだけ。グリコのキャラメルでおなじみ、一種のおまけです(笑)
ひとつ数ドル程度のものですが、輸入すると送料や関税などで2倍3倍になってしまうため、日本では、ちょっとありがたいかんじのするものかもしれません。
JAA-ITO がオリジナルで作っているバッジ、あれっていくらくらいするんでしょうね? 全国規模で年間何千個も掃けるから単価も抑えられているんだと思いますが、草の根的に活動している地域ICLSオリジナルのバッジなんかは相当割高になっていそう。
ただでさえ受講費が安いのに大丈夫なの? と他人事ながら心配になっちゃいます。
話はちょっと違っちゃいますが、コース運営にかかる費用を改めて考えてみるとおもしろいです。
意外と知られていない点として「障害保険」がありますが、これもICLSなんかは加入していないんだろうなぁ。AHAのコースはアメリカ本部の規定 (PAM) で、すべてのAHAコースは保険に加入することが義務づけられています。しかもACLSとBLSではかけなくちゃいけない保険の金額も違うんですよ。知ってました?
どうせなので、こんどそのあたりの話を書いてみますね。
私も名札につけていますが、落ちた事は一度もありませんが、、、、運が良いだけなんでしょうか?
CPRのバッジは修了証でなかったなんて!教えて頂きありがとうございます。
おそらくこの先、自分の病院内で個人コースをたくさん開催するようになると、「なんでバッジもらえないの?」という質問が出てきそうな気がして、今のうちに予防線として、こんな記事を書いてみました。
実は個人でアメリカから直輸入したのですが、送料等でかなり割高。こんなので受講料は上げたくないし、、、ということでいま考えているところです。海外旅行でアメリカにいったついでにどさっと買ってこられると、気軽にホイホイと渡せるんですけどね。来年の職員旅行、ハワイの可能性が濃厚らしいので、半分本気で考えてます(笑)
CPRピンバッジ、日本に住んでいてもアメリカの通販で買えますよ。
下記記事の最後の部分をご覧ください。
http://aha-bls-instructor.seesaa.net/article/97063221.html
1個$3ですが、10個単位でないと買えないのが玉にきず。
10個で$30ですが、アメリカからの送料で数倍になる可能性大です。
青い資格"G2005 BLS"と書かれたバッジは、よく見てもらうとわかるのですが、AHAとはどこにも書かれていません。AHAのロゴマークも入っていません。
実は、これはAHA(アメリカ心臓協会)公認のものではないんです。
JAPAN ACLSと書かれているとおり、NPO法人「日本ACLS協会」オリジナルの景品バッジになります。
どうしても欲しければACLS協会に問い合わせてみてください。日本ACLS協会傘下のウェブショップを見てみましたが、載っていなかったので市販はしていないみたいですね。日本ACLS協会本部と直接交渉になるかと思います。
ちなみに、
日本ACLS協会 = AHA日本支部
というのは間違いですから気をつけてくださいね。
ちょっとわかりにくいかも知れませんが、日本でAHAのBLS/ACLSコースを開いているのは、実はAHAそのものではないんです。
AHAと契約を結んで、フランチャイズを受けた団体が独自にAHAコースを開催できることになっています。そのひとつが日本ACLS協会というわけです。
あのBLSバッジは日本ACLS協会が独自に作って独自に配っているものですので、AHAとは直接関係ありません。
詳しくは過去記事を読んでいただきたいのですが、AHAの国際ルールではACLSコースを受講するのに必ずしもBLSヘルスケアプロバイダー(HCP)資格は必要ありません。
ACLSを受けるための前提条件として求められているのは、「当該AHAガイドラインに即した医療従事者レベルのCPR/BLSができる」ということで、それを証明する選択肢のひとつとして、HCPカードの提示があるというだけです。(AHAの基準上はね、、、各団体のローカルルールに関しては、個別にウェブ等を参照してくださいね)
http://aha-bls-instructor.seesaa.net/article/81123980.html
> その後ACLS取ったとしてもBLS更新は必要なんですか?
基本的に更新に関しては、BLSはBLS、ACLSはACLSと別物と考えた方がいいと思います。
必要があると思えば更新すればいいし、そうでなければどうでも。。。。(スイマセン、答えになってないですね)
実際、2年おきに両方の更新と考えると、金額的にちょっとキツイと感じる人が多いのでは?
せめて、5年おきの2010年でガイドラインが変わったら、内容がガラリと変わりますから、
両方とも受け直すことをおすすめしたいと思います。
ACLSも2004年に取っているのですが、こちらは途中で失効しちゃいました。で、ガイドラインが変わって、日本語版テキストができたつい最近、再受講しました。
AHAの基準は明確ですが、更新に関して各団体で、独自にいろいろなルールを作っているようなので、SARAさんが受講を考えている組織の公式ホームページなどを見てみるといいと思いますよ。
ACLSコースの様子はどこか過去記事で書いたと思うので探してみてくださいね。
このあたりも参考になるかもしれません。
http://or-nurse.seesaa.net/article/70578597.html
http://or-nurse.seesaa.net/article/73052555.html
http://or-nurse.seesaa.net/article/51871262.html
内容はもちろん日米での医療の考え方の違いなんかも肌で感じられて、とても深いものがありました。
別のブログですが、以前に書いた感想です。
「私見:救急救命士と看護師の業務拡大」
http://or-nurse.seesaa.net/article/37114589.html
チャンスがあったら受講をお薦めします。
いまはBTLSではなく、ITLSと名称が変更になっていますので、調べるときはご注意くださいね。
開催回数はかなり少ないです。
最近では小児ITLSっていうのも始まっていて、日本語テキストができた気がします。
> これだけは分かっていなければ受講しても恥をかく、と言う重要な事項はないですか?
これはちょっと一言ではお返事難しそうです(^^)