インストラクターマニュアル
ハートセイバーAEDワークブック
DVD、ポスターのパッケージ
[ISBN] 978-4-916166-12-8
[予価] 21,000円(本体価格 20,000円)
だそうです。
これまでは市民向けにハートセイバーコースを開きたくても、DVDが英語だったために、やむなくヘルスケアプロバイダーコースを勧めていたというパターンもあったかと思いますが、これで心おきなくハートセイバーAEDコースを開催できるようになりますね。
ガイドライン2000のときのようにDVDだけを単品売りしてほしいのですが、G2005に関しては営業戦略的にそれはあり得なそう。悔しいけど仕方がないか、、、(受講生向けのハートセイバーAEDワークブック日本語版
さて、今日は、日本ではあまり知られていないハートセイバーコースに関するマメ知識をあれこれと書き綴ってみたいと思います。
問:ハートセイバーAEDコースを教えるための資格は?
答:ハートセイバー・インストラクターとBLSインストラクター
皆さん、ハートセイバー・インストラクターというAHA資格があるのをご存じだったでしょうか? ハートセイバーコースだけを教えられるBLSインストラクターの下位資格というのがあるんです。
日本ではあまり知られていないかも知れませんね。
日本に50人くらいいるBLSトレーニングセンター・ファカルティ(TCF)は、ハートセイバー・インストラクターも養成できるはずですが、需要がないのかハートセイバー・インストラクターコースはほとんど開催されていないのが現状です。
私の知るかぎり、日本国内でハートセイバー・インストラクター資格を持った日本人は一人だけです。もしかしたらもうちょっといるのかも知れませんが、いずれにしてもPALSインストラクターなんか目じゃないくらいの、超レア資格だと思います。
アメリカでは、事業所ではスタッフ15人に一人はファーストエイド有資格者をおかなければならないという労働法規があるため、AHAでいえばハートセイバー・ファーストエイド+CPR&AEDコースの需要がずば抜けて多いという現状があります。
アメリカの全労働人口の1/15が2年おきに受講が義務づけられているわけですから、すごい数ですよね。そのため、アメリカでは専任の職業インストラクターがたくさん活動しています。その多くがハートセイバー・インストラクターだとか。
もし今後、日本でもCPRやファーストエイドが法律上の義務になったら、きっとハートセイバー・インストラクター養成が盛んになるんでしょうね。あながち遠くない未来の話な気もします。
問:ハートセイバー・インストラクターは何を教えられる?
答:すべてのハートセイバーコースと、ファミリー&フレンズコース
ハートセイバー・インストラクターが教えられるのはハートセイバーAEDだけではありません。実はハートセイバーコースにはバリエーションがいろいろあるんです。
HeartSaver CPR
HeartSaver AED
HeartSaver First Aid
HeartSaver First Aid with CPR & AED
HeartSaver Pediatric First Aid
HeartSaver CPR in School
HeartSaver CPR in School(with AED)
この他、ファミリー&フレンズという修了カードがでない一般市民向けコースも教えられると書かれています。
Family & Friends CPR (for Adult/Child)
Family & Friends CPR (for Infant)
Family & Friends CPR (for all Ages)
Family & Friends First Aid for Children
BLSインストラクターはAHA−BLSの最上位資格ですから、もちろんこれらの全部を教えることができます。
問:ハートセイバーコースの受講想定対象は?
答:緊急時に対応することが求められる一般市民
このあたりも日本では勘違いされている場合が多いのですが、ハートセイバーAEDコースは決して「普通の市民」向けコースではありません。
医療従事者ではない市民のうち、応召義務がある職種向けのコースといったらいいでしょうか?
ヘルスケアプロバイダーほどではないけど、いざというときには職業人としてのCPR対応が求められる職種の人たちのためのコースです。例えば教員やツアーコンダクターなど。こういった職種の人たちはアメリカでは法律で有効期限内のCPR修了カードを持っていることが義務づけられています。有効期限付きの修了カードが発行されるというのはそういうことなんですね。
ですので、ハートセイバーコースを市民向けと表記するのはあまり正確ではありません。アメリカでは職業上の義務、職業訓練の一環に相当するからです。
本当の意味で市民向けコースといえば、AHA ECCプログラムの中でいえば、実はファミリー&フレンズ Family & Friends コースになります。
バイスタンダーCPRを広めるという意味では、ファミリー&フレンズがいちばん重要なのですが、日本ではあまり顧みられてきませんでした。
今回ハートセイバーAEDが日本語訳されましたが、実は日本の労働法規事情を考えればあまり必要ではないというか、日本にとってはちょうど中途半端な位置づけだと感じています。
だってそうでしょ? 市民向けといいつつ受講料は決して安くない。(現時点で、事実上の日本標準価格は8,000円です。)
本当にCPRの裾野を広げたければ、ハートセイバーAEDじゃダメです。
インストラクターはボランティアで完全無償でやったとしても、AHAの公式カードを発行して、データ管理をする以上、カード発行事務手数料で相応のお金がかかってしまいます。
アメリカでは、このカードを更新し続けないと仕事を続けられない職種が多いという事情があるから、誰も文句は言いませんが、日本のただの市民にとっては明らかなオーバースペックです。
日本でも外資系の企業の人たちからは、そこそこに需要があるといいますが、まあ全体から見れば希ですよね。
ということで、現時点で私はハートセイバーAEDコースの推進にはあまり関心がありません。興味がある人にはヘルスケアプロバイダーコースを勧めてしまえ、と思っています。
じゃあ、ごく普通の一般市民への普及はどうしたらいいの?
これに関しては、日本のAHAインストラクターには限界があると思っています。
AHAコースとして市民への啓蒙・普及活動をしようと思ったら、ファミリー&フレンズなのですが、日本語になっていない。そして今後も日本語化はされないでしょう(なぜか? 誰も儲からないから)
つまり日本では、AHAインストラクターがAHA-ECCプログラムの範囲内で活動しようと思ったら、市民への普及活動は事実上できません。
このあたりのジレンマを感じてらっしゃるインストラクターさんは決して少なくないと思います。
そこで私は頭を切り換えることにしました。
・医療従事者と特別に関心がある市民 ⇒ ヘルスケアプロバイダーコース
・普通の一般市民 ⇒ 普通救命講習
この二本立てでやっていこうというのが私個人としての活動方針です。
医療従事者と特別に関心がある市民に対しては、ヘルスケアプロバイダーコースを提供し、普通の一般市民には消防の応急手当普及員として普通救命講習を提供する。
修了カードにさえこだわらなければ、私個人の責任で教えてもいいのですが、例えば地域のコミュニティーセンター等で公募してコースを開くにはそれなりの肩書きは必要です。(応急手当普及員いちおう国家資格ですから、肩書きとしての使い道はAHAインストラクター資格より広く便利に使えます。CPRインストラクターとして個人で活動される方なら取っておいて損はないと思いますよ)
それに日本人は「資格」に敏感ですから、何かしらの公的カードが出せるに越したことはない。そういった意味で個人活動が許されていて個人名と消防本部長の連名で修了カードが出せる応急手当普及員資格は便利に使えます。
応急手当普及員としてのコーススタイルは、明確な決まりはありませんので、場合によってはどこかの自治体で実際にやっているというハートセイバーAEDコースDVDを使って普通救命講習に替えるなんてこともできそうですしね。
なんか後半、話が脱線してしまいましたが、ハートセイバーAEDコースと市民へのCPR普及に関して私の思うところを書かせてもらいました。







救急マニアックです。
ハートセイバーAEDコースのインストラクターパッケージと同時に近々AHA−ACLSインストラクターパッケージも発売されるようですよ(ほぼ同時期に?)自分はインターネットで予約販売している書店に申し込みをしました。
日本ではBLS、ACLS、PALSさえコース開催していれば、それ以外のコースの需要は少ないかもしれませんね。米国のように資格取得の義務化を遂行していませんので、少し経験的にトレーニングを積みたいと思っている方は消防の普通救命講習会受講でよいのかもしれません。
これはハートセイバーAEDコースに力を入れている方に失礼なコメントかもしれませんが、自分としてはハートセイバーAEDテキストの翻訳をする時間があれば、その時間をBLS,ACLS,PALSのテキスト翻訳に使い、もう少しそれらの翻訳本がはやい時期出版していただけばうれしいかな〜と思います。
ところでめっつぇんばーむさんはAHA−BLSリードインストラクターの活動は順調でしょうか?自分もひそかにリードインストラクターを目指し、奮闘中です(某ファカルティさんにもすでに相談済みです)。BLSコース指導経験もあと少しで10回になりますし、そろそろ本格的にリード申請に向けて頑張っていこうと思います。何かリードインストラクターの件で有力な情報があればこのブログででも結構ですので、教えてくださいね。期待しています。
また、モニターコースが近いAHA−ACLSインストラクターに向けて日本語版のインストラクターパッケージを購入し、準備を進めていきたいと思います。
AHAインストラクターとしては、やっぱり市民への普及が悩みの種ですよね。
AHA自体はホント庶民からプロまで幅広くやっているのに、言葉の壁が阻んでる。
ハートセイバーコース、DVDの内容自体は市民向けということでとってもいいと思うんです。ただ、あれをAHAインストラクターがやる以上、カード発行が大前提ですから、受講費を抑えようにも抑えられない。ボランティアコースとして無償もしくは実費だけで行なうことが許されているのか、いないのか、、、、PAMの読み込みが甘いのか私にははっきりわかりません。
私としては、ハートセイバーを翻訳するより先にファミリー&フレンズを訳してほしかったなぁと思っています。
さて、リード・インストラクターとしての活動ですが、先日、2日続けて単独でHCPを開催してきました。来月も今のところ、1回、開催申請を出しています。やっぱり自分の病院で自分のペースでコースが開けるっていいですね。これまでのところ、自分の休日を使ってしかAHAコースには参加できませんでしたが、自分で開催すれば日勤の業務修了後にできますから、とっても楽。回数も増やせますし。
今は口コミのような形で受講生を募集していますが、公式に院内全体に募集をかけていいか、病院側と交渉中です。直属の上司や、関連科の部長などは賛同してくれているのですが、病院上層部はAHAとかBLSと言ってもピンとこない人たちなので、どうなることやら。
私の方は、年が明けてからICLSのワークショップに参加する予定が決まっています。その勢いでACLSインストラクターコースになだれ込もうかな、なんて考えもチラホラ。
ぜひそのあたりを救急マニアックさんからうかがいたいなと思っているところです。リードインストラクターの件も含めて、個人的に情報交換しませんか? なかなか公の場では書きにくいこともありますし。
救急マニアックさん、私がやっているもうひとつのブログサイトをご存じですか?
そこの「掲示板」というところから、メール送信フォームへのリンクが張ってあります。お手数ですが、一度ご連絡いただけないでしょうか? ここでメールアドレスを公開するとたいへんなことになりそうなので、お手数ですが、よろしければお願いいたします。
救急マニアックです。
めっつぇんばーむさんのコメント、とてもありがたく思います。どちらかというと自分が様々な情報を得るためにメールをさせていただくことが多いと思いますが、よろしいですか?
めっつぇんばーむさんがやっているもう一つのブログって、「●●・○ー○◯◯◯◯」っていうブログですか?数回拝見したことがあるのですが、記載されている内容が何となく似ている部分も多く、そう感じたのですが…。
もし、そうでしたら、そのブログの「掲示板」からメールアドレスを送信させていただきます。
よろしくお願いいたします。
ブログ、そのとおりです。ご連絡お待ちしています。
ブログ名は念のため、伏せ字にさせてもらいました。
昔は相互リンクしていたのですが、最近身の危険(?)を感じるので、今は切り離しています。(笑)
面倒でごめんなさい。
はじめまして。V3といいます。
リードインストラクターという名称が出てきましたので、コメントします。
AHA instructor network homeというポータルサイトにサインイン→training update→program administration changes - 10/06→Training Bulletion: ACLS and PALS Physician Instructor requirements; and Lead Instructor
のようにリンクをたどると12/1/2006以来有効になったPAM変更ルールが閲覧できます。
これによりますと、
The designation of Lead Instructor has been eliminated.

ACLS and PALS Course Directors retain all responsibility and oversight of their courses.

BLS Instructors and Heartsaver Instructors do not have to designate a Lead Instructor. If two or more instructors co-teach, only one instructor submits a roster to a TC for the issuance of course cards. The other instructors only submit a notification of having taught in the course and may include a copy of the roster, but their TC has no responsibility to the issuance of course cards.
つまり、12/1/2006以降、ACLS/PALS/BLS/HSにおいてリードインストラクターという名称は消滅しました。
あまりこのことは日本では話題になっていないようですね。ですから今後、リードインストラクターという呼称があるとすれば、それは日本ITO団体内部での呼称と言うことになります。
ご参考まで。
資料を読み込んでらっしゃるんですね!
痛いところを突かれたなぁ、という感じです(笑)
さて、おっしゃるとおりリードインストラクターという制度、すでになくなっています。2004年1月付けのPAMでも、すでにBLSに関してはコースディレクターやリードインストラクターという概念がなくなってましたよね。
このあたりの説明が繁雑だったので、ついついLead Instructorという表記を使ってしまいましたが、「日本ITO団体内部での呼称」ということで大筋おっしゃるとおりです。(ですので、私の関わっているITOでは正式にはLead Instructorとは言わず、日本語で主任インストラクターと表記するようにしているみたいです)
RosterやBLSインストマニュアルを見ても、いちおう今でもリードインストラクターという名称は公式に残っていますが、意味が違ってきているんですよね。「資格」というよりは、複数人のインストラクターでコース開催するときの「便宜上の責任者」を指す言葉。
本来は4回程度のインスト経験があれば、単独で講習を開いたりリードを取ってもいいことになっていますが、複数のインストラクターを束ねてマネージメントするには、もうちょっと経験が必要でしょう、ということで各ITOで独自に基準を定めているというのが現状かと思います。そこで、私は「リードインストラクターとして振る舞っていいですよ」というITOの認可が下りた人という意味での「リードインストラクター」ないしは「主任インストラクター」と理解しています。
このあたりの仕組みを把握している人は確かに少ないと思います。
話はちょっと複雑なので、もうちょっとリサーチしてから本記事として取り上げようと思っていたのですが、せっかくなので少し書いてみました。
ご指摘どうもありがとうございました。
その前に…某ダイビング指導団体のインストラクター兼店長をやっておりますのりぷです。
ダイビング業界につき物の「形だけ」の救急法指導団体のインストラクターの資格も持っています。
でも、その某PADIのEFRにしろ棒SSIのReactRightにしろ、目的はダイバーランクを上げるため(レスキューダイバーなんておこがましい名称のランク)に「売りつける」もの。まじめに市民レベルへの救急法普及なんてこれっぽっちも考えていませんし、ダイビングショップでもそんなことを思っているのはほぼありません。
うちは、ダイビングはダイビング、救急法は救急法と分けて考えています。指導団体からは「儲からないことはするな」といわれても、ボランティアから最低限の報酬で救急法普及を行っています。
そこで質問なのですが、AHAのハートセイバー・インストラクターとなり、ファミリー&フレンズやハートセイバーCPR in スクールをやりたいと思っています。
なにせダイビング指導団体が勝手に作った救急法指導団体のインストラクターの身分。AHAのインストラクターには、どうすればなれるのかさっぱりわかりません。
もちろんクロスオーバープログラムなんてありませんよね。
よろしければ、簡単な道筋などお教えいただけると助かります。
いろいろ込み入った話がありますので、
よければ個人的にメールさせていただいてよろしいでしょうか?
メールOKです。
お待ちしております。
あと、別件ですがHeartsaver Skills Evaluatorも実は気になっております。
今の日本では難しい立ち位置かもしれませんが、自宅学習教材を使ってお茶の間学習+どこかに集まってもらいEvaluatorが実技評価。その後、AHAの道からは外れてしまいますが、追加情報や質疑応答なんてのもいいかなぁ、と個人的には思いました。
あくまでも、意識の低い民間レベルの話ですけど。
> ファミリー&フレンズやハートセイバーCPR in スクール
Heatsaver CPR in Schoolなんてよくご存じですね!
私もDVDやテキストを見たことはないのですが、聞くところによると学校の授業時間に合わせて45分ずつに区切れているというだけで、基本的な内容はハートセイバーCPRと同じのようです。
ファミリー&フレンズ・ファーストエイドforチルドレンなど、すごくいいコースもあるんですが、残念なのは日本語版がないという点。せっかくハートセイバー・インストラクター資格を取っても日本人相手に開講するのは、唯一日本語化されているハートセイバーAEDだけになってしまうのがとても残念です。
クロスオーバーについてですが、いちおうAHAでもクロスオーバー規定はあります。ただAmerican Red Crossなど、日本ではなじみのない団体ばかりで、同じアメリカ系でも残念ながらMFAやEFR、リアクトライトなどは協定が結ばれていないようです。