応急手当普及員講習は、自治体(消防本部)単位で行なわれていますが、今回私が受講したのは居住地とは違う自治体主催のコースでした。
具体的な地名を書けないため、まどろっこしくて申しわけありませんが、その自治体を仮にA市としておきます。そして私が住んでいる自治体をB市とします。
A市…私が普及員資格を取った自治体
B市…私の住所がある自治体
A市は、応急手当普及員養成には力を入れている自治体なのですが、そこでは普及員ひとりで普通救命講習を開催することは認めていません。必ず消防職員立ち会いの下、という規則があるそうです。
応急手当普及員っていうのは、消防の手が届かないところにまでBLSを浸透させるために作られた資格なのに、なんで消防職員立ち会いが必須なの??
とっても疑問でした。消防職員を呼んでコース開催してもらうなら、普及員資格なんて必要ないじゃない? そう思いますよね?
それはさておき、私は自分が住んでいる地元でも普通救命講習が開催できるようにするにはどうしたらいいのか、講習のときに聞いてみました。そうしたら、
「資格自体は全国共通だけど、A市の修了証で、B市でコース開催できるかどうかはB市に聞いてみないとわからない」
との返事。
そこで、私はB市に問い合わせてみました。するときちんと手続きを踏めばA市で取得した資格でもB市内で普及員として活動できるとのこと。言われたとおりに申請してみた結果、送られてきたのはB市の正式な応急手当普及員認定証。
てっきり書き換えとか移籍という形になるのかと思いきや、ふたつの自治体から応急手当普及員として認定された結果となったのでした。
ちなみに私の住むB市では、応急手当普及員はひとりで独自に普通救命講習の開催が可能だそうです。
「えっ、消防職員に立ち会ってもらわなくていいんですか!?」と聞いたら、、
「そのための資格ですから、当然です。もちろん地元の消防と協力しながらでもいいですが、消防スタッフの都合もありますからね」と、ひとりで講習するのがあたりまえみたいな雰囲気の回答でした。
応急手当普及員資格、全国統一された資格のはずなのに、対応は地域によってマチマチというお話しでした。
したがいまして、貴方のお住まいの市町村、もしくは勤務先の消防に問い合わせれば、B市に該当するかが分かります。