実は今度、医療従事者向けに一次救命処置を教えるアメリカ心臓協会 AHA の BLSインストラクター・コースを受講することが決まりまして、今そのために英語版のテキストを読み込んでいるところなんです。
もともとアメリカで生まれて、世界中に拡がっていったAHA の BLS(Basic life support) と ACLS(Advanced Cardiac Life Support) のコース。最近日本でもメジャーになってきました。受講生向けのプロバイダーマニュアルの旧版は日本語になりましたが、去年からはじまった新しいガイドライン2005コース用のマニュアルはまだ英語版のみ。
まあ、ガイドライン2005になって、手技もアルゴリズムもシンプルになりましたので正直テキストは読まなくてもぜんぜん大丈夫。G2005を受講した人は必ず英語版テキストを買っているはずですが、マジメに通読したという人はほとんどいないんじゃないかな(^^;
◆ AHAインストラクター、切っても切れない英語環境
そんなこんなではありますが、今度はAHA BLSインストラクターになろうというからには、さすがにそんなわけにはいかず、受講者からの質問に答えられるようになるためにもテキストはしっかり読み込んでおかなければ、ということで、英語版テキストに取り付いています。幸い、先々月にAHA国際ガイドライン2005の原著は日本語訳されたので、そっちをしっかり読んでおけば、理解にはさほど問題はないのですが、でもやっぱり読むのには時間はかかってしまいます。BLS for Healthcare Provider G2005 は薄い本なんですけどね。今年中にはヘルスケアプロバイダー向けマニュアルの日本語版が出るということで、もうちょっと先延ばしにすれば英語の苦労は少しは軽減されるんでしょうけど、せっかく巡ってきたインストラクターコース受講の機会ですから、がんばろうと思います。
インストラクター向けのマニュアル、これも英語です。Instructor Manualに関しては日本語化の出版予定はないのだとか。。。AHAのインストラクターになる人は医師が中心なので、英語でも問題ないはずということなんでしょうね。市民向け のHeartsaver AED コース用のインストラクター・マニュアルに関しては日本語化という話も出ているそうです。
ということで、今後 American Heart Association(AHA)と関わっていく以上、5年毎にガイドラインと教育プログラムの改定があって、その度に英語教材に立ち返らないといけません。まあ、英語とは切っても切れない関係というのは宿命なのでしょう。
英語の文章というだけで、尻込みしてしまいがちですが、実は英語の論文とか実用書というのはかなり読みやすいです。ヘンに回りくどい言い方はしないし、言いたいことをズバッと伝えるという英語のシンプルさ全開ですので。分野ごとの専門用語はありますが、それさえクリアしてしまえば、たぶんハリーポッターを原著で読むよりは数段簡単だと思います。
それに自分が興味があることで、あるい程度、日本語での予備知識があるから、あ、このあたりことを言ってるんだなとと見当がつく部分が多いので、助かります。
そういった意味では、ひとつまえのガイドライン2000準拠の日本語マニュアルを通読するというのも勉強としては意味があることかもしれません。
2000のBLSプロバイダーマニュアルは非常に良いテキストらしいですよ。是非通読して下さいね!