2016年09月27日

G2015 BLSプロバイダーコース【正式版】進行のノウハウ教えます その2【筆記試験】

今日は、BLSプロバイダーコースG2015の筆記試験について掘り下げてみます。

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↑G2015 IVE英語版 BLS筆記試験問題の表紙


G2015から筆記試験がテキスト類持ち込み可のOpne Resourceに変わったという話は前回書きました。

これは簡単にいうと、知識を問うような問題ではなく、考え方を身に着けたかどうか、思考を問う問題に変わったということです。

試験問題の中身に関わることなので、あまり詳しく書けない部分でもあるのですが、シナリオベースの問題が増えたという点は言っていいかと思います。

その状況の中に自分を没入させると自然と答えが見えてくるような、そんな設問を目指しているのがわかります。

例えば、今回のガイドラインのBLSアルゴリズムでは、通報のタイミングをきっちりとは規定せずに、CPRを始める前までには完了するようにということを求めています。そのためには、周囲に人がいるのかどうか、自分が無線機や携帯電話を持っているのか、そしてそれはハンズフリー通話ができるのかどうか、などによって最適な通報のタイミングは変わってきます。

そんなところを考え、最適を判断することを求めるのがG2015スタイル。(別に通報のタイミングが試験にでると言っているわけではないですよ)

ですから、インストラクターは答えを与えるような指導をしちゃダメです。

原則を伝え、どう考え、判断するのか、その道筋を示すのが2015流です。このことはG2015版のDVDで蘇生科学の基礎原理をこれまでになく、詳しく解説していることからも汲み取れるんじゃないかと思います。


AHAの目指すところはよく分かるのですが、試験問題の出来栄えとしては、そこまで踏み込めているのかなと思う部分もありますが、少なくとも条件反射的に答えが出てくるような設問は抑えられている印象はあります。

カークパトリックのレベル2からレベル3以上を目指し始めた第一歩とも言えるG2015のBLS。この先のG2020では、この現場での転用スキルを問うという点が洗練されてきて、すっきりしてくるのかなと、期待しています。

英語ではそうなのですが、これが公式日本語になったとき、どこまでその意図を汲んだ日本語表現になるか、それが気がかりです。翻訳次第では台無しにしちゃいますからね。





posted by めっつぇんばーむ at 01:39 | Comment(2) | TrackBack(0) | 最新の心肺蘇生ガイドライン2015速報
この記事へのコメント
病院を離れて数年、再就職を前に何か学びたいと思い、来月BLS受けようとしたところ、最新情報を拝見。新体制までは見送った方がよいですか。過去にPTLS受講経験のみです。

Posted by 赤雪 at 2016年10月16日 14:12
赤雪さん

新体制というのが何を指すのかはわかりかねますが、受講申し込みをされるなら、G2015正式版であるかどうかは確認した方がいいと思います。

現時点、日本語DVDが未発売なので、全国的にはG2015暫定版という、古いDVD、テキストをベースに変更を加えたコース展開が主流です。

恐らく向こう数ヶ月の間には正式なG2015日本語DVDが発売されて、講習も切り替わると思いますので、特別な事情がなければそれまでは出費しない方がいいかと思います。

サイトによっては、暫定版であっても受講すれば、その後正式版を無料で受講させてくれるところもあります。そういったところでなければ、控えたほうがいいというのが率直な意見です。
Posted by めっつぇんばーむ at 2016年10月16日 20:25
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