私が特にリベラルな活動をしているせいか、AHAインストラクターのトレーニングセンター移籍の相談をよく受けます。
ご存知、今日本には9つの国際トレーニングセンター(ITC)が存在しています。(AHA ECC公式日本語ページを参照してくださいね)
AHAインストラクターは資格としては世界共通ですから、プライマリーTC登録がどこでも、別のトレーニングセンターの活動を兼任できることになっている(PAM参照)のですが、現実的にはプライマリーとして所属している団体のローカルルールに強く縛られることが多いようです。
そこで、窮屈さを感じて、より自分のしたいことができるトレーニングセンターへ、というケースが多いようです。
多いのは次のようなケースです。
自分の勤務先病院で職員向けAHA講習を開催したい!
これ、医師や看護師インストラクターのインストラクターになりたい動機ナンバーワンじゃないでしょうか?
しかし、これが実現できるインストラクターはほとんどいません。
というのは、個人での活動開催を認めているトレーニングセンターがほとんどないからです。
最初からそのことに気づいていればいいのですが、いざインストラクターになってからそんな現実に直面すると悲しいですよね。
だからインストラクターになる前に、所属トレーニングセンターを吟味しろってことなんですけど、まあ、幸いAHAインストラクターは移籍は自由なので、まずは地元の取っ掛かりのある所でインストラクターになって、ある程度経験を積むというのも悪くはないと思います。
特に地方で周囲に封建的なトレーニングセンター活動拠点しかない場合は、選択肢としてはそこしかありません。無理なく講習会に参加できる環境が重要ですから。そこでがんばって経験を積んで、自分で講習開催できるくらいの実力を付けたところで、裁量権を認めてくれなければ、個人開催を認めるトレーニングセンターにサクッと移籍する。
賢いやり方だと思います。
その頃になると、地元サイトへの恩義とか出てきて、日本人感情的にはなかなか難しいところもあるみたいですけど、結局、自分は何をやりたいのか、ってことですよね。
地域のコミュニティーで同好会的な関係性を楽しみたいのか、目的に向かって戦略的に突き進むのか?
まあ、その人次第です。
余談ですが、逆に言うと、インストラクターの裁量権を認めないトレーニングセンターは、優秀な人材が流出する危機に直面しているとも言えます。だから、「脅す」ようなことをするんですよね。あとはインストラクターになる際に「移籍しません」という誓約書を書かせるとか、、、
蛇足ながら、誓約書を出していたとしても法的根拠はまったくありませんし、AHA国際ルール(PAM)からすると、移籍しちゃダメというのはAHA的に違反行為ですから、ウソの脅しには屈する必要はありません。
2014年12月29日
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サイトごと移籍っていう話もあるんですね。
現在いろいろトラブっていて、移籍を含め真剣に考えているところです。
ところで、カード発行料って、ITCごとにどうなっているんでしょうか?