(http://www.cabrain.net/news/article/newsId/41004.html より抜粋引用)
「北海道管区行政評価局が、札幌市内の社会福祉施設やホテル、百貨店などの計125施設を調査したところ、適切な管理が行われていたのは、15%にすぎなかったという。
こうした指摘を受け、厚労省がAEDの製造販売業者にアンケート調査を行ったところ、設置責任者の認識不足や担当者の交代などの理由で、維持管理が適切に行われていないことが判明した。
厚労省は「製造販売業者は適切な管理を補助するサービスを提供しているが、十分には利用されていない」と分析し、AEDの不具合を防ぐためには、管理者の意識の向上が不可欠と判断。各都道府県に対し、AEDの管理者が消耗品の交換などの維持管理を行うよう周知徹底を要請した。」
都道府県など、行政機関へ国が是正通知を行うのはわかりますが、民間企業等が任意で設置したAEDに関するスタンスには疑問を感じます。
暗に設置企業の担当者や販売業者に責任を転嫁しているように読み取れますが、国として販売や設置の規制や条件設置を行わないのでしょうか?
こういう介入、結果的には悪いことではないのですが、国としての責任を果たしていますか? という点がすごく気になります。
2004年7月の市民AED使用解禁の時から感じてましたが、そのうち、企業はAEDの設置をやめるとか、あえておかないというところが増えてくるはずです。
良かれと思って公共用にAEDを配備したはいいけど、維持管理にお金かかかるし、職員の訓練は定期的に必要だし、ヘンに使われて消耗品代をどうするとか、訴訟に巻き込まれたりとか、、、
国が適正に規制するなり設置基準や規定など、積極的に介入しないと、せっかく米国以上にAEDが広まったのに、廃れていく気がしてなりません。