すっかり乗り遅れてしまって、いまさら? な感じはありますが、AHAのハートセイバー・ファーストエイドがついに公式日本語化されましたね。
次の3点セットで完全日本語化として揃いました。
【受講者テキスト】 ハートセイバー・ファーストエイド CPR AED 受講者ワークブック
【レッスンマップ等】 ハートセイバー・ファーストエイド CPR AED インストラクターマニュアル
【コースDVD】 ハートセイバー・ファーストエイド CPR AED DVD
私がはじめてAHAファーストエイドコースを自分で開催したのは2007年か2008年。以来、恐らく数百人のファーストエイド・プロバイダーを輩出してきましたが、それまでは原則、英語版DVDと英語テキストを使っての開催でした。
現実的には、AMR福井BLS(現FISH)さんが作ってくれた、テキストの日本語訳と日本語字幕入りDVDを使っていたわけですが、まあ、いろいろ不便がありました。
また、私はたまたま福井BLSさんから日本語補助資料の提供をいただけたので、コース開催できててましたが、少なくとも全国規模で広がるようなものではなく、AHAのファーストエイドは極めてマイナーな状態が続いていました。
当時は、「ホントにAHA公式カードが出るんですか??」という、問い合せ、よくありましたもん。
それがガイドライン2010教材から公式に日本語化されましたので、ある意味、2013年はAHAファーストエイド元年と言っていいかもしれません。
全国規模でAHAコースを展開している日本ACLS協会さんも5月からハートセイバー・ファーストエイドコースを展開すると明言していますし、今後、日本の救命教育の中に、ファーストエイドという非心停止対応の概念が広まることを期待しています。特に、医療者に! 市民向けってバカにして、医師・看護師はファーストエイドを軽んじる傾向がありますが、病院を出れば、看護師なんて特に一市民と同じですからね。
ただ、このAHAガイドライン2010版のハートセイバー・ファーストエイド、なかなか癖があるというか、米国の法律に基づいた応急手当プログラムなので、日本国内でそのまま額面どおりに教えたらマズイという内容も含まれています。
そこをインストラクターがどう認識して伝えていくか、それが大きな課題です。
次回、ハートセイバー・ファーストエイド【G2010】コースに潜む落とし穴について取り上げようと思います。
2013年04月09日
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