2012年02月28日

コースディレクターの育て方

これまでいくつかの病院から頼まれて、院内でAHA-BLSコースを自主開催できるようにインストラクターの育成事業に関わってきました。

これまで独立支援をしてきた医療施設は合わせると5施設。

そこでAHA公認BLSコースを自主開催できる権限を持ったインストラクター、俗に言うコースディレクターを輩出してきましたが、このように目的を持ってインストラクター支援を行なう場合のセオリーも自分のなかでだいぶ固まってきた気がします。

そんな話を少しばかり。

病院単位でAHA-BLSを教育に取り入れようと思ったとき、まず大切なのはコースディレクターを一人確保することです。

もともとAHA-BLSインストラクターは、そのライセンスさえあれば誰でも公認コースを開催して自分の名前でプロバイダーカードを発行できる存在ですが、日本ではAHAルールとは別に内規で「コース・ディレクター」というステイタスを設定していることが多いようです。

とにかく自分で修了カードを出せる権限を持ったインストラクターがいないことには始まりません。

インストラクター人数を増やすことより、まずはディレクターです。

ということで、院内でAHAコースを確立させるためには、コースディレクターをどこかから引き抜いてくるか、ゼロから育成するか、という話になります。

ディレクターを育てるのに有効なのは、ミニコースを繰り返すこと。

インストラクター1名で、受講者2名を相手に教えるミニコース、これは鍛えられます。司会進行から実技指導まで、基本全部自分で進めていく。TCFは臨席しますが、最初の数回以外はほとんど手出しをせず、自主的に進んでいくようになります。

ということで、自分でコース開催できるインストラクターになりたい、または育てたいと思ったら、ミニコースをたくさん設定することが近道です。

もちろん、ミニコースだけでは身につけられないスキルもあります。他のインストラクターとの連携や、多ブース管理など。そこはおいおい強化していけばいいことで、まずは少ない人数であっても自分ひとりでコースをマネージメントできる能力、そこから始まると思っています。

誰かの何かの参考になれば幸いです。




posted by めっつぇんばーむ at 00:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 独立インストラクターになる!
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