2012年01月02日

日本救急医学会BLSコース、ナース/救命士解禁に向けて

以前、このブログでも紹介させていただきましたが、ICLSでおなじみの日本救急医学会が認定BLSコースなるものを新設しました。

これでAHA-BLSコースは日本からおさらば!? と思いきや、その概要を見てがっかり。

BLSコースの認定基準
1.実技を中心としたコースで、コース時間を90分以上確保する。
2.1グループ6名以下を標準とする。
3.認定コースディレクターがコースディレクターとなり、コースの質を保証する。
4.各ブースに1名以上の認定インストラクターがつき、各ブースの質を保証する。
5.コース内容は、日本版ガイドラインの内容に準拠する。



この認定BLSコース、ICLSの認定コースディレクター、つまり医師免許を持った人しか開催できないんです。

こんなんでマジメに普及させるつもりでいるとしたら、ちゃんちゃらおかしい。

日本版ガイドラインを作ってしまった以上、体面的にBLS制度を作ったはいいけど、その後、テストコース以外開催したって話は聞かないし、開催されることも期待してないんじゃないかと本気で思ってしまいます。


やっぱり各方面からそんな声が大きかったのでしょうか?

本日、認定BLSコースのあり方に関するアンケートが回ってきました。

アンケートの設問を見ると、認定ディレクター(医師)だけではなく、ICLS認定インストラクターなら誰でも認定BLSコースを開催させる方向性も検討されていることが伺えます。

BLSなんて普及させてなんぼのもんで、医師免許保持者でないと質の管理ができないなんてどんな石アタマなんでしょう?

医師なんかより救命士の方がよっぽど経験も長けているでしょうに。

そして、なにより人口が多くマンパワーがあるのは看護師。

救命士と看護師を活用しない限り、AHA-BLSに取って代わる日本救急医学会認定BLSの普及はあり得ません。

皆さんはどう考えるでしょうか?


ICLS認定インストラクター資格をお持ちの方は、下記のアンケートフォームから意見をぜひお願いします。

http://my.formman.com/form/pc/a8p5GA40TOWY5lNb/

みんなで救急医学会認定BLSを使える制度にしていきましょう。

アンケート締め切りは1月13日だそうです。



posted by めっつぇんばーむ at 22:17 | Comment(1) | TrackBack(0) | 独立インストラクターになる!
この記事へのコメント
機会があり市民にBLS講習(AED含む)90分を開催しました。約10%に医師・看護師・救急隊等のクロウトが混じった講習会でした。救急隊・看護師はすぐにそれとわかり、声を掛け、できるだけインストとして協力を頂きました。が、医師は見分ける事ができませんでした。専門医を持った内科医師や教授たち。何が云いたいか?......ご察しください。
Posted by EBO at 2012年01月11日 19:04
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