2011年10月10日

『AHAガイドライン2010と歯科医院での緊急対処法』

今日、本屋で見つけて買ってきた本です。

AHAガイドライン2010と歯科医院での緊急対処法
『AHAガイドライン2010と歯科医院での緊急対処法』
瀬尾憲司 著/医歯薬出版 (2011/09)


ガイドライン2010の解説本としては、初、じゃないでしょうか?

しかもそれが歯科領域で書かれたとはかなり意外でした。

歯科の本なのでアナフィラキシーとか、AHAのBLS/ACLSでは扱わない範囲のことも書かれていますが、AHAガイドライン2010−BLSの解説本としてもかなり秀逸。

誰もが素朴に思う"根拠"の部分が、原著論文を引き合いに出して解説されているのがGood!

BLSヘルスケアプロバイダーマニュアルG2010には書かれていないインストラクターとして知っておきたい情報がコンパクトにまとまっています。

実を言えば、CoSTR 2010とか、AHAガイドライン2010の原著を見れば書いてあることばかりなのですが、現時点、日本語での情報が限られるもので、価値は高いと思います。

胸骨圧迫の手の位置を「乳首と乳首の間」と説明するのがダメになった理由とか、過換気がいけない理由とか、根拠をもって説明できるようになります。


それにしても、これほどの本が歯科に特化して出たのがホント不思議。

それとAHAガイドライン2010で書かれているのも、不思議。

これまで日本の雑誌等でガイドライン2010特集が組まれるときは、必ずといっていいほど、日本版ガイドラインがメインで、AHAはおまけ扱いでしたから。当時、日本版ガイドラインはドラフト版しか出てなかったにも関わらず、、、

これに続いて、蘇生ガイドライン2010解説本はどんどん出てくるんでしょうね。

本家本元のAHA公式テキストがいまだに日本語化されていないというのに、、、なんだか皮肉です。

posted by めっつぇんばーむ at 00:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | AHAガイドライン2010
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