Twitterでのやり取り、140字じゃ書ききれないので、こっちに引っ越してきました。
某ITC(AHA International Training Center)では、タバコを吸うAHAインストラクターはいないそうです。
喫煙癖が治らなかったインストラクター候補生はみな資格取得をあきらめてます、、とのこと。
すばらしいですね!
そうであってこそ、American Heart Association の名を背負ったインストラクターです。
最近はロゴマークから消えてしまいましたが、AHAのスローガンは、
Fighting Heart Disease and Stroke
心臓病と戦う組織です。
その組織の一員が、心臓病との因果関係が明白な「悪」であるタバコと親しい関係にあるというのはありえない、と私は考えています。
ただ、現実、喫煙者の蘇生インストラクターは決して少なくない。
私が以前関わっていたトレーニングサイトでは、講習の時、必ず喫煙所の案内をしていました。短い休憩時間にそそくさといなくなるのは、受講者以上にインストラクターだったり。(救命士さんが多かったですね)
もう10年近く前の話なので、いまはそんなことないと信じてますが。
私自身のタバコへのポリシーですが、本音は「タバコを吸う人がインストラクターをしていることが信じられない!」です。
普通のカンカクだったら、喫煙していることなんてインストラクター仲間の間では恥ずかしくて言えないだろうと思うのですが、必ずしもそうでもない現状、残念です。
私は、インストラクターとして責任ある立場に喫煙者を推薦することはありません。インストラクター候補者に関しては、PAMに載っている禁煙条項とAHAの理念を説明し、「わかってるよね?」と念押し。
ただどうも気弱で、「タバコすってないよね?」とはっきりは聞きづらいんですよね。吸ってそうな雰囲気がある人には、どうか私にばれないでやってくれ! と願ってしまったり(^^;
というのは、この問題、昔からよく議論になる「医師や看護師がタバコを吸うことの是非」と同じロジックなんですよね。
反論されたときに論理的に論破できない私。
現実、医療従事者、喫煙者が多いのが事実です。
特に女性看護師は有意に喫煙者が多いというデータが出てます。
個人的には全否定ですよ。でも、法律で許容された行為であり、個人の嗜好。後は個人の倫理観の問題。介入できません。
医療者の喫煙とAHAインストラクターの喫煙で違う点があるとすれば、前者は生活の糧である「職業」であるという点、後者は「志」による行動であるという点。まあ、アメリカ事情を考えればどちらも職業ですから、その論理も破綻しているのですが、、、
まあ、そんな思いが渦巻いて、結局、タバコ問題に白黒はっきりつけられない自分。
スイマセン、以上、実も蓋もない愚痴です。
追記:
そういえば思い出しましたが、数年前大阪で開かれたILCOR会議にあわせた国際蘇生シンポジウム会場、ひどかったですね。会場内に喫煙所が設けられて煙モクモク。世界から蘇生科学の権威が集まる場で日本の恥を、と思い抗議、と思ったら、やはり他にもクレームが多かったのか、途中から禁煙に切り替わりました。
そもそも喫煙所を設けようとした主催者側の意識、疑問です。
2011年10月04日
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私は、タバコを吸う人が健康保険証をもって医療機関を受診できる事が信じられないです。明らかに毒性がある事を分かって摂取して、病気になったら国民の血税を使って受診する。おかしいと思います。
希望としては、
タバコを購入するには、顔写真付きの専用証明書の提示を義務化する。
証明書を発行する場合、本人とその家族は、健康保険を利用できないようにする。
ふくれあがる医療費を削減できると思うけど。
私も本当に同感です。
何度か、インストラクターの禁煙を申し入れてみましたが、上層部の多くが喫煙者と後で知ってあきれました。
言っても聞いてもらえない道理です。
今は休戦してます。