すでに皆さん、チェック済みかとは思いますが、昨日6月22日、日本版JRC蘇生ガイドライン2010が発表になりました。
本の形での出版かと思いきや、BLSの章とEIT(教育、実行、チーム)の章だけはPDFで無料配信。
日本蘇生協議会のウェブからダウンロードできます。
http://jrc.umin.ac.jp/
まだざっとしか見てませんが、ドラフト版で「これは大問題!」と指摘していた感染防護具の取り扱いについてはだいぶ是正がされていて一安心。(細かい突っ込みどころはありますが)
大きな混乱にならないといいなと思っていた市民向けCPRの手順は、いちおうAHAのハートセイバーAEDコースと同じになった模様。
ただ、気になるのは6月16日付朝日新聞で報道されたG2010リリースの記事で示されたイラストでは、ちょっと違う感じに書かれているんですよね。
(朝日新聞2011年6月16日記事より引用)
通報のタイミングなんですが、反応(意識)なしですぐ通報するか、それとも呼吸なしまで判断してから通報するか―。
これはAHAのハートセイバーコースの手順でも最後まで混乱していた部分でした。
そこだけがちょっと気になります。
それにしてもPDF無料配布がBLSだけじゃなくてEIT(教育と実行性、チーム:蘇生技術普及の方略)が含まれているのはナイスです。
この部分を読まないと、BLS手順が変更された理由が理解できませんので。
このEITの理解なしに新しいG2010の心肺蘇生法は適切に教えられません。
BLSのファイルをダウンロードした人は、かならずもう一個のファイルも落として熟読してくださいね。深いですよ〜
2011年06月23日
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