新しいBLSヘルスケアプロバイダーコースの教材一式がリリースされて1ヶ月になります。
本来ならこのブログでも大騒ぎをして、その内容をお伝えしているところですが、今回、どうも気分が乗りません。
というのはアメリカから輸入した教材が届くか届かないかというときに、急遽、震災の医療支援に駆り出されることになってそれどころじゃなかったというのと、なによりDVD教材の雰囲気ががらりと変わってしまったところが大きいです。
当初は英語のままでも、日本での初開催を目指すぞ! と意気込んでいたのですが、新しいDVDを見たら、正直、その気が萎えました。
今回、Twitterでもブログでもあまり話題にならないのは、みんな同じ気持ちなんじゃないかな。
箇条書きで説明するようなガイドライン変更の説明や講義だったらは私自身で日本語でやったほうがきっと効果的。
DVDに求めたいのは、受講者の興味を引くためのモチベーションアップのための視覚に訴える躍動感なのですが、今回は教材設計というかテイストががらりと変わってしまいました。
G2005からの更新で受けに来る人がいたらがっかりかも。
さて、Interim(暫定)じゃない正式なG2010のHCPコース、やっぱり暫定版からの変更もありました。
変わったのは呼吸確認に要する時間です。
G2010 Interimのスキルチェックシートでは、呼吸確認が単独の手順ボックスに書かれていて、そこに5秒以上10秒以内とありました。
つまりG2005同様に呼吸確認だけの時間として5秒以上10秒以内というのを求めていました。
それがG2010正式版では、反応確認から呼吸確認までの全部をひっくるめて5秒以上10秒以内としています。
まあ、納得です。
Interimのビデオでも視認による呼吸確認は3秒くらいしかしてませんでしたし、ガイドラインでは手短に確認するとかいいつつ、変わらないじゃんとも思っていましたので。
それにしてはシカゴでHazinskyが言っていて、onlineアップデートでも言われている「脈拍を取りながら改めて呼吸確認」という点はコースに反映されていない模様。
DVDはなぜかクローズドキャプションが表示されないので聞き落としがあるかもしれませんが、少なくともテキストでは触れられていません。
その他は、スキルチェックでは5サイクルきっちりとCPRをやらせるあたりはimplementationを意識しているんでしょうね。
新しい手順とかバッグマスクに酸素をつなげる場面や服をはさみで切り裂く場面など、implementationという点では非常に好ましいDVDのつくりなんですが、あのチープ感とナレーター女性の陰気なイメージがどうも、、、、
まあ、向こう5年間付き合っていく教材なので、好きになるように努力します。
2011年04月22日
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DVDみましたが 淡白っと言うか 棒読み(カンペ)してるみたいで……このまま日本語版が出版されるのでしょうか… 気になったのは、医療従事者向け(もともとHCPデスガ)のDVDの構成になってますね。
又e-learningの方向に進んでいる気がします。HSが充実する事を祈ります。
っていうか、おねぇさんの視線がカメラレンズの上に向かっているので、間違いなくカンペだと思います。
HSやACLSのプレオーダーはあきらめました。しばらく臨時休業です。