先輩インストラクターの先生に教えてもらって気づいたのですが、現在 AHA Instructor Network で配信中のガイドライン2010の Interim Heartsaver Testing Checklist が、いつの間にかひっそりと差し替えになっていました。
差し替えが行われたのは、おそらく12月23日。
それ以前にダウンロードされた方は、内容が変っていますのでご注意ください。
旧版と新版で何が違うのかというと、CPR開始までの手順が違っています。
旧版は先に出版されたAHAガイドライン2010の記述に則って、
反応確認 → 呼吸確認 → 通報 → 胸骨圧迫
でしたが、新版は先日公開されたC-A-Bシークエンスビデオの流れに合わせて、
反応確認 → 通報 → 呼吸確認 → 胸骨圧迫
となっています。
↑2010年12月16日付(差し替え前のもの)
↑2010年12月23日付(現行のもの)
もともと市民向けハートセイバーコースのCPRの手順が、ガイドライン2010の記載とは一致していなくて不思議でしたが、こうなるとやっぱりビデオの流れがAHAの方針、なんでしょうかね?
まあ、この方が市民向けとしては手順がシンプルでわかりやすいと思います。
なんだかんだ言って反応確認と呼吸確認を合せてやれというのは、教える方も教わる方もややこしいですし、なにより反応がない時点で一大事、ということで、やや煩雑な判断(呼吸確認)を求めるまえにアクションを起こさせるのは正しいと思います。
でも、日本版ガイドラインだとそうじゃないんですよねぇ。
今度市民向けにボランティア講習としてG2010でCPRを教えるんですが、そのときは日本版ガイドラインで教えるか、AHAのハートセイバーAEDコースに準じて教えるのか、ちょっと迷っています。
わかりやすさではAHAですが、今回受講した人が今後消防や日赤など別のところでブラッシュアップ講習を受けた場合、ガイドライン2010の最新版で身につけたと思ったやり方が否定されてしまうのが目に見えて、やっぱりここは日本。無難に日本式で教えた方がいいのかなとも思ったり。
うーん。
2010年12月26日
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すでに解決済みのお話かもしれず、時期外れの質問申し訳ありません。
日本版ガイドラインも AHA新版同様
反応確認→通報→呼吸確認(脈も同時に確認してもよい)→胸骨圧迫 のように見えるのですが 違うのでしょうか?