2010年11月05日

AHAガイドライン2010で英語を学ぼう!

American Heart Associationは言わずと知れたアメリカの団体です。

そのAHAのインストラクターになるということは、米国団体のスタッフになるということ。
いうなれば外資系企業に就職したようなものです。

外資系企業では、内部通達文書は基本的に英語ですし、下手すると会議の公用語も英語!?


今でこそ、インストラクターマニュアルまで日本語化されていますが、それでもAHAのインストラクターである以上、英語は避けては通れません。

新しいガイドライン2010対応の受講者向けテキストやインストラクターマニュアルも当然最初は英語です。

おそらく今回は比較的早い時期に日本語版がでるかと思いますが、だからといって英語から目を背けてばかりもいられません。

また2015年になったときには同じことが繰り返されるのですから。


そこで、今日の話題は「AHAガイドライン2010で英語を学ぼう!」です。


AHAインストラクターなら、きっとガイドライン2010で何が変ったのか興味津々なはずですよね?

幸い、今回は AHAガイドライン2010ハイライト(PDF) という日本語資料が同時発表されましたが、それはあくまでもダイジェスト。その背後にはもっともっと興味深い事実が眠っています。

この機会に、英語嫌いな人も毛嫌いしないでAHAガイドライン2010の原著にトライしてはいかがでしょう?

幸い、AHA版ガイドライン2010 はセクション毎にPDFファイルが分れています。

(ERC版みたいに何百ページも一気にダウンロードしてしまうと、どこから手を付けていいのかということになってしまいます、、、)


まずはBLSのセクションだけでも読んでみては? 読むというより眺めるだけでも是非!

今回は 日本版ガイドラインのドラフト もPDFで無料公開されていますから、まずそっちを日本語で読んで、G2010-BLSの概要を頭に入れてから、トライすれば、単語を拾うだけでだいたいの内容は判別できると思います。

学術論文というと難しそうですが、実は反対。論文の方が文章構造はすっきりしていますし、英語にありがちな比喩表現などもありませんから、思いの外、わかりやすい、と感じるはず。

それに蘇生業界に携わっている方なら、専門用語もそれなりにわかりますし、おそらくハリーポッターを原著で読むよりは断然簡単です。

「なんだ、思ったよりわかるじゃん!」と思えたらしめたもの。

必要なら辞書を引きつつでもAHAガイドライン2010に馴染んでおけば、次回2015年の頃にはサラッと概要をつかめるくらいにはなっているはず。


せっかく、AHAというアメリカ団体に所属していて、英語を使う必要性に迫られているのですから、これをチャンスととらえて、ガイドラインへの知識欲に乗じて英語学習にも気持ちを振り分けてみてはいかがでしょう?

単語一つ一つきちんと読もうとすると、受験勉強と同じでイヤになっちゃいます。

知っている単語を拾って意味を推察するだけでOK。何となくわかるはず。

「意味がわからないこの単語ひとつがわかれば意味が通じるのにな」なんて思ったら初めて辞書を引けばいいんです。パズルを解くみたいにつながっていきます。一語一句調べる必要はありません。

読もうとするのではなく、「内容を拾う」つもりで気軽な気持ちで。



参考まで、BLSインストラクターなら是非目を通しておきたいのは下記の章です。

Part 4: CPR Overview:
http://circ.ahajournals.org/cgi/reprint/122/18_suppl_3/S676

Part 5: Adult Basic Life Support:
http://circ.ahajournals.org/cgi/reprint/122/18_suppl_3/S685

Part 7: CPR Techniques and Devices:
http://circ.ahajournals.org/cgi/reprint/122/18_suppl_3/S720

Part 13: Pediatric Basic Life Support:
http://circ.ahajournals.org/cgi/reprint/122/18_suppl_3/S862

Part 16: Education, Implementation, and Teams:
http://circ.ahajournals.org/cgi/reprint/122/18_suppl_3/S920


私もまだ拾い読みの域を抜けれていません。

もっと本腰を入れて読み込まなくては!
posted by めっつぇんばーむ at 23:44 | Comment(1) | TrackBack(0) | AHAガイドライン2010
この記事へのコメント
 ガイドライン本が3日に発送開始だったはずなのに、未だにワールドポイントからはメール無し。公開されているPDFを印刷して読んでいます。
 
 特にハイライトは英語版と日本語版とがありますので、英語の苦手な人は両方を比較することが出来て勉強しやすいですね。
 
 英語のテキストと日本語のテキストとが同時リリースされる日は近い??
Posted by mimimi at 2010年11月06日 08:40
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