書きたいことは色々ありますが、今日は1点だけ。
ウィルダネス・ファーストエイドの受講は初めてではありませんが、このアメリカ赤十字コースで驚いたのは夜間に屋外でのシミュレーショントレーニングがあったこと。どうやらシナリオ的に必須のようです。
私は、夜の原野に倒れている傷病者役で、足の大きな解放創と活動性出血、頭部外傷で嘔吐があるという設定。
顔と足には血糊を塗られ、腹部には打撲を示すペイント。
救助者が来るまで10分くらい、真っ暗な原っぱにぽつり倒れた状態で待機。
久しぶりに土のにおいをかぎながら、ゆっくり時間が流れるのを感じたなぁと思いました。
さて、救助者が来て、初期評価、一次評価が終わった後は、後続の救助隊は朝まで来ないということで、その場でビバーグ。
本当にたき火を起こしたりして、そこまでやるんだとびっくり。
まあ、最後はインストラクターの time up! のかけ声で、シナリオは終了したけど、2時間近くはやってたと思います。
観察・アセスメントと最低限の処置が済んだ私は、キャンプ用ロールマットに寝かされて、体には保温用のエマージェンシーブランケット。
エマージェンシー・ブランケットは薄いアルミ箔みたいな大きなシート。久しぶりに本格的にくるまれましたが、やっぱり暖かいです。外はだいぶ冷え込んできて、処置中なんかは寒かったけど(だって足や顔の傷に川から汲んできた水で本当に創洗浄するんですもん)、ブランケットを掛けられてからは反対に暑いくらい。
2時間近くも屋外で寝転んでいたら、否が応でもありがたみがよくわかります。
まあ、欠点として、蒸れて蒸し暑い感じになるというのはご愛敬。
夜、ヘッドライトの明かりだけで傷病者を捜し出し、評価・処置していくという難しさを患者の立場で感じましたが、これって実際にやってみないとわからないことがたくさんあったと思います。
夜間のフィールドでの救助訓練。
これが今回の体験のなかで一番大きかったかなと思います。