2010年05月05日

ハートセイバーAED開催数が少ないホントの理由

せっかく日本語DVDとテキストまであるのに、なんでハートセイバーAEDコースを開催しないのでしょう?
 > 日本のAHA-BLSインストラクターたち

日本の大半のBLSインストラクターには、個人講習開催の権限が認められていないようなので、いわゆるサイト長さんやコースディレクターさんたちに問いたいです、、、、

なんで、できてあたりまえの医療者ばかりBLSを教えていて、市民啓蒙活動をしないの??

Family &Friends CPRは日本語版がありませんから、「できない」という言い訳もできますが、ハートセイバーAEDに関しては言い逃れはできません。

できない、のではなく、やらない、のです。


なぜやらないのか?

「募集しても人が集まらない」

よくそんな意見を聞きます。まあ、確かにそれはあるでしょう。そもそもハートセイバーAEDコースがターゲットとしている「職業義務としてのCPR」を自覚している市民が少ないし、国もそれを制度化していないから。

でもだったらハートセイバーAEDコースのコンセプトを広く啓蒙して、CPR習得義務のある職種、というのを日本に根付かせる努力をしてもいいのでは?

AHAの理念を理解して、自ら志願してBLSインストラクターをしているのであれば、自然とそういう発想になるのでは、と思うのですが。(米国AHAは医療者専門教育団体ではありません)

そもそもアメリカ教材を日本で使うのだから、溝がが生じるのは当たり前。そのギャップを埋めるのが日本で活躍するAHAインストラクターの使命といえます。


現実問題、私のところではハートセイバーAEDコースを公募して人が集まらないということはありません。むしろ、次回はいつですか? と問い合わせが多いくらい。

消防が行っている普通救命講習とか日赤の基礎講習のつもりで、ハートセイバーAEDを広めようとしていたら、そもそもの間違い。

料金が違いますから。

かたやほぼ無料、かたや1万円近く。

AHAインストラクターでも、受講料設定を自由に決められる立場の人だったら、最低限の実費でやるというのもひとつの手です。

でも、そこまで妥協しなくても、ターゲットをきちんと絞ってPRすれば、受講者は集まります。

市民の中にも質を求める人はちゃんといます。

なにより、学校の先生とか、プールの監視員とか、業務として蘇生って、ボランティア精神からの蘇生とは違いますよね。その違いを認識している人たち。


結局、ハートセイバーAEDコースに受講者が集まらないというのは、インストラクターがハートセイバーAEDコースの価値をわかっておらず、マーケティングができていないんです。

考えてみればヘルスケプロバイダーコースに関しては、マーケティングなんてことは考える必要はほとんどありません。それ自体、某ITCのおかげで確立していますし、医療者が受講者で有料でも参加するという必然性も最初からあるものですから。

自分自身がAHAに限らず救命講習を企画開催するようになって、勉強したのは宣伝戦略。宣伝というと商魂っぽいですが、要はマッチングです。

求めている人と提供できる人が出会える仕組み、といったらいいでしょうか。

それなしでもうまくいくヘルスケアプロバイダーコースというのはある意味、特殊です。
で、その特殊をあたりまえと思っちゃダメ。

日本でおそらく1万人以上のBLSインストラクターがいて、コースディレクターと呼ばれるBLSコースを開催できる権限を持ったインストラクターが数百人いても、ハートセイバーAEDコース開催に関わったことがあるインストラクターはほんの一握り。

結局のところ、お金なんじゃない? と私は思っています。

実はヘルスケプロバイダーコースもハートセイバーAEDコースも、所要時間はあまり変わりありません。バックマスクがいるかいらないかというだけで機材もほとんど変わらない。

つまりヘルスケプロバイダーコースをやってもハートセイバーコースをやってもかかるコストは一緒。

同じ機材で同じ時間をかけてやるなら、そりゃ受講料を高く設定できるヘルスケプロバイダーコースの方が主催者としては儲かるよね。。。。

運営者の裏側では、そんな計算が働いているのでは、、、

と勘ぐってしまいます。


非営利とはいえ、運営を維持するためにはランニングコストが必要。

カツカツでやる必要はないと思いますが、それにしても、ハートセイバーAED講習の開催数、少なすぎ!


人が突然の心停止に陥る場所として多いのはどこだか知ってますか?

病院ではないんです。多くは家庭や職場。

そんないつどこで起きるかわからない事態に備える人を増やすために必要なのが、市民向け心肺蘇生法講習です。



さて、全国のAHA-BLSインストラクターの皆さん、どう思いますか?

(と、爆弾を投下してみました)




posted by めっつぇんばーむ at 04:31 | Comment(2) | TrackBack(0) | 市民向け救命講習
この記事へのコメント
本日、8月のAMR-Hawaii のBLS INSTに申し込みました。

詳しくは書けませんが、立場上国内のITC でやるという方向もないわけではないのです。
ただ、INSTコース受けるまでの制限と、その後の単独活動の制限がどうにも性に合わないです。

そうなると、AMR か JSISHしかないわけで・・・。
コストはかかるけど、ハワイ行こうとBLS-P受ける前から決めてました。

Posted by Taka at 2010年05月05日 13:39
Takaさん、ハワイ行、決定したんですね。

立場上といいますと、ちょっと想像できますが、あちらでもインストラクターコース受講に制限があるんですか?

単独開催制限は確かに、、、、


資格自体の有効性はその日本のITCも認めてくれると思うので、カード発行の筆頭人にならないアシスタントインストラクターとしてだったら、Joinできると思いますよ、きっと。
Posted by めっつぇんばーむ at 2010年05月08日 19:47
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