今回の目玉は、なんと言ってもAHA PEARS Instructorコースです。
このブログでも何度も紹介してきた小児二次救命処置の初期評価と安定化(一次処置)をトレーニングするPEARSプロバイダーコースを専門に指導できるのがPEARSインストラクター。
ちなみに日本にはまだPEARSインストラクターは、一人も存在してません。
PALSインストラクターもPEARSを指導できることになっていますので、実は日本で開催されている(といってもAMR-JAPANでしかやってませんが)PEARSは、全部PALSインストラクターが開催しています。
それが4月以降は、PEARSインストラクターが活躍するようになるなんて、すごいことです。
看護師がPALSのインストラクターになるのは、現実、ちょっと恐れ多い感じがありますが、PEARSインストラクターだったら、きっと等身大で指導に当たれるはず。というのは、内容的にもPEARSは看護師のためのもの、という感じですし、「気づき」という看護師が得意とする「直感」を活かしたコースでもあるからです。
今回私の周りでも、ハワイで行われるPEARSインストラクターコースに参加しようかなという方が何名かいらっしゃいます。
みんな、その有用性を感じて、いまの日本の看護師教育に必要だから、と痛感しての決断のようです。実際、日本の看護師教育に足りないものが詰まっている気がします。意外と、救急救命士や医師向けのトレーニングプログラムでは、含まれているものでも、なぜかナース向けとなるとすっぽ抜けてしまう部分。
通常、3月、8月に行われるハワイのAMR集中コースは、ハワイ大学医学部キャンパスとAMRトレーニングセンターに分かれて同時進行で行われるのですが、聞くところによると、財政難ということで、3月の春休み中は大学の完全閉鎖がハワイ州からの命令で出てしまったそうです。
そこでACLSプロバイダーコースやPALSプロバイダーコースなんかは、開始時間が夕方5時だそうで、、、、しかも2日じゃなくて1日コース。終わるのは一体何時?? 普通にやったら夜中の1時終了。それからホテルに帰ったら2時か3時。
そういえば私の受けたBLSのモニターコースもそんな感じでした。
夜中3時にホテルに帰って、帰国のために朝5時の空港ピックアップバスに乗って、、、、帰りの飛行機の中での記憶がすっぽ抜けてます(笑)
ハワイといえば南国時間でゆったりな気がしますが、この年2回の集中コースのときは、とっても酔狂なことが起きてしまうんですよねぇ。きっとせっかくハワイまで行くんだから、という思いに答えて、現地スタッフも無理してくれちゃってるんだと思います、きっと。
ちなみにBLSインストラクターコースとPEARSインストラクターコースは、朝10時始まりなので健全に過ごせるはず。
インストラクターコースではないですが、
PEARS Provider@1月9日(土)
いってまいります。
私の方は、初のACLS-Pコースコーディネーター、しかも1日コースを2連続。準備やら調整で大忙しです。
という割にはPEARSにも遊びに行くつもりでいたりします(笑)
私は今大学の授業のレポートで心肺蘇生法とAEDについて調べています。2010年度版の心肺蘇生法のガイドラインが出ると聞いたのですが、このブログを拝見させていただいて、心肺蘇生法が胸部圧迫だけにありそうだと知って、大変興味深かったです。この他に
1.AED
2.心肺蘇生法
について2005年版のガイドラインから変更されている内容をご存じでしたら教えていただきたいです。
AEDに関しては大きな変更はなさそうな感じです。
CPRについては、市民向けがどうなるか、、、
人工呼吸省略をどこまでの適用とするのかが未知数です。
区分が、今の市民救助者とヘルスケアプロバイダーの2種類ではなく、普及版の市民向けと義務のある市民向け、ヘルスケアプロバイダーと分かれるのかなというのは私の勝手な私見です。
医療者向けのCPRはよりBLSの大切さが強調されるだけで大きな変更はないのではないでしょうか。
ILCORのウェブサイトなどを探るともっと具体的に見えてくると思いますよ。