ガイドライン2005になって、シンプル化が叫ばれている昨今には珍しい4日間の濃密なコースでおもしろいです。
市民向け応急処置講習では、「○○しましょう」という結論を伝えるだけで終わるところを、救急車が来ない環境のファーストエイドでは、講習アプローチが全然違います。
解剖整理を、循環器系、呼吸器系、神経系に分けて説明。正常な働きを理解してから、それが阻害された場合を説明。そうやって命の危険がある状態と対処を理解して覚えましょう、という感じで教えていきます。
循環器系、呼吸器系、神経系をそれぞれ1時間程度はかけて説明していきますから、そりゃ1日じゃ無理だな、という感じです。
受講者の多くは市民ですが、理解して判断できるような感じできちんと進行しています。
さらに医療者にとってもいいなと思うのは、AVPUと言った意識評価スケール、二次評価のSAMPLE聴取、無線等での状況報告の仕方などが標準で含まれていて、BLS/ACLSにはないところもシミュレーショントレーニングを繰り返しますので、アウトドアに限らず実践的。
胸骨圧迫も、ふつうのBLSやCPR訓練では、もっとも標準的な仰臥位でしか練習しませんが、院外の急変を考えれば仰臥位で倒れている人の方がまれ。
そういったことで、このコースでは腹臥位から仰臥位への体交がかなりの頻度含まれています。シミュレーションをしていると、急に嘔吐したという神の声が。慌てて頸椎保護を意識しつつ側臥位にしたり、と実際にありえるよなぁというシチュエーションがいろいろと。
初めて受ける人には決して勧められないコースですが、必要性を感じる人にはこれくらいのことを練習できるコースはあってもいいと思います。
Advanced BLSコース。
ヘンな英語ですが、そんな感じ。
今度、BLSインストラクター方たちと一緒に、これをマネした勉強会を企画してみようと思っています。
おそらく○○さんなんだろうなと思いつつお返事を書いています。
アプローチの仕方は結構重要。AHAでは、ACLS/BLSでは完全に省略されていて、PEARSやPALSにしか含まれていないけど、実は結構重要と思っていたところです。
日本の消防・日赤では完全にスルーしてますし、MFAでは若干含まれていたかなぁというおぼろげな記憶が。
今回の受講で、前から考えていた経験者のための実践的なBLS/ファーストエイドコース構築のイメージがだいぶ固まりました。
ふつうにやったら時間がかかってしまう部分をどこまで短縮化できるのかが課題ですが、アセスメントを重視した独自コースの準備を始めたいと思います。
> 勉強して海用にアレンジできたらいいな〜。
海用かぁ。
そこはまったく専門外なので、windwaveさんやのりぷさんにお任せします!
あ、ばれました(笑)?
実は1年くらい前にもコメントしたことがあるんですがそれは秘密です(?)
今後ともよろしくお願いしま〜す!