2009年09月11日

受講者数伸び悩み

勤務先の病院内で、細々とBLSヘルスケアプロバイダーコースを開催するようになって1年半あまり。その間に発行したプロバイダーカードは約150枚。院内でも名札にCPR金バッジをつけている人が目立つようになってきました。

回数にしたら何回くらいなんでしょう? 希望者がいれば1名でも開催してましたし、多くても1回あたり8名。それで150名ですから、数十回はやってるはず。(ロスターの控えを見ればわかるんですけど、最初の頃と違っていちいちカウントはしてません)

看護部・診療部を合わせたら約600人の医療職員がいる病院の中で、150名。ということはざっと25%。ほぼ一人でやってきたことを考えれば大きな数字かもしれませんが、その間にも新入職員がどっさり入ってきましたし、まだまだ。

でも、ここ最近、受講者数が伸び悩んでいます。

いままでは募集をかければだいたい2、3名程度の応募はあったのですが、ここ5−6回はまったく応募が無く開催中止になるコースが続出。

早くも飽和状態なんでしょうか??

公募コース数が月に5−6回もあったのもいけなかったのかもしれません。
「まあ、そのうちいつか」と思われてしまったのかも。

ふつうだったら、どこか院外でやっている月1回程度土日の開講日に合わせて勤務調整をして電車代はらって受けに行って丸一日かけての受講。下手すると受講も抽選でなかなか希望が通らない、、、、

なんて方がありがたがっていいのかもしれません。


身近なところ融通が利く受講環境。

悪いことでは決してないのですが、結果的に価値を落としてしまっているような気がしてしまい、なんだか方向性に悩んでいるところです。
posted by めっつぇんばーむ at 00:01 | Comment(5) | TrackBack(0) | AHA-BLSインストラクター
この記事へのコメント
お疲れ様です。
救急マニアックです。

AHA-BLS HCPコースの普及活動、本当にお疲れ様です。
当院でもAHA-BLS HCPコースの人気はそれほど高いものではありません。残念ながら、他のAHA関連の二次救命処置コースを受講する手段として受講される方が多いような気がします。ちなみに当院で開催しているICLSコースを受講する際にはAHAには限っていませんが、事前にBLSコースを受講することを求めています。
でも不思議なんですけど、毎週1回開催している2〜3時間程度の独自BLSコースは数年間続けているにもかかわらず、受講生不在で中止になることがほとんどないんですよね(受講費はポケマを持っていれば基本的に無料です)。やはりAHAの受講費がネックになっているのかもしれません。
まだまだ米国のように院内で勤務するスタッフは全て有効なHCPカードを取得していなければいけないというような制度が出来るにはかなりの時間がかかるでしょう。しかし、少なくとも看護師はAHA-BLS HCPの有効期限内のカード取得をある程度必須化してもよいと思いますけど(その際には受講料を極限まで抑えるか、病院負担にするかどちらかの対応をしないと必ず不満が続発するとは思いますが…)。

めっつぇんばーむはおそらく今まで思いきり突っ走ってきた部分があると思いますが、ここで少し休息してもよいのかもしれませんね。院内公募コースも2回/月程度まで減らして、受講機会を減らせば希望者もある程度確保できるのかもしれません。あとはリニューアルをすることによる何か利点を作るとか。

いずれにしても今後は医師を中心にAHAコースの需要がどんどん高まっていくことは間違いないと思います。同じように看護師においても「経験年数●年目以上はAHA-BLS HCP資格を取得することを目標にする」みたいな看護部の経験年数別目標を作ってでもくれれば受講は上がってくるはずです。
AHA-ACLSやAHA-PALSは別としても、AHA-BLS HCPコースは受講生の奪い合いが始まっています。先日も某大手ITC所属のインストラクターが自分の所属する部署の看護師に「受講生枠が余っています」と宣伝していたくらいですからね。数年前では考えられない光景でした。

あとで自分だったらもっと安い受講費で短い時間のコースを提供してあげるけどなんて捨て台詞的なことを言ってしまいましたが…(笑)。
Posted by 救急マニアック at 2009年09月11日 11:03
いつも読ませてもらってます.

どこも状況は一緒だと思います.
遠方まで自腹切ってでも・・・というモチベーションの高い人は,ほうっておいても大丈夫ですよね.
身近にあってもなかなか来ない意識の低い人,これが問題です.でも彼らをこっちに振り向かせないと,標準化;病院としてのレベル向上には繋がらないのだと思います.

専門医試験の申込み資格のようにノルマ化してしまうのは,管理者の立場から見れば手っ取り早い方法ですが,われわれコース開催者からすれば,標準化の重要性こそをしっかり伝えたい;「義務化」という手段をとることは,ある意味でわれわれの「敗北」のような気がしてなりません.

私のところでは先日,初めて院内ウツタイン・データを出してみました.後ろ向きでAED使用症例のみ対象の限定的なデータですが,目撃のあるVFで社会復帰例が出ていないという,残念な結果が出ました.波形解析からの推測でも,CPRの質は十分でないという結論です.
こういった形で,蘇生現場の現状と問題点を提起できれば,蘇生教育の推進にいくらかは寄与できるのかなと思っています.

他に何かいいアイデアはないものでしょうか??
Posted by cozy at 2009年09月11日 11:07
 私の地元のTSも、BLSは受講生を募集しても集まらない状態が続いてます。ACLSは、応募を始めるとすぐクローズになってしまいますが・・・。
 4月に入職したした新人のBLS受講が一段落したというのも原因の一つでしょうが、焦って受講しなくても、毎月開催してるなら、すぐじゃなくても、という方もいるでしょうね。
こちらのBLSコース、今までは、医療従事者のみの受講に限られてましたが、市民への受講の門戸も開かれました。
Posted by なお at 2009年09月14日 12:02
数年前に流行った「たまごっち」。販売元は、消費者の消費行動を促進するために、わざと在庫調整を「少ない方に」調整して、うまく飢餓意識をあおったそうです。

たまごっちに係わらず、「限定10個!」とか「今だけ!」などというマーケティング用語は、消費者の行動促進に有効であることは、言うまでもなく分かってますね。こういったコマーシャルを見ない日はありません。

ただ問題は、その手法を使うか使わないかですね。マーケティングに基づいた戦略を使うのも自由、使わないのも自由です。

大切なのは、その手法を使わないと決めたのなら迷わずその道一本で行くことではないでしょうか。営利目的でやっているわけではないのですから、自分の主義主張を前面に押し出して良いのではないかと思います。

自分が正しいと信じた方法を実行して玉砕するのなら、それはそれで潔くて良いのではないかとも思います。
Posted by BlueMoon at 2009年09月14日 15:03
救急マニアックさん、cozyさん、なおさん、BlueMoonさん、コメントありがとうございました。

昨日も講習会の後の打ち上げで話をしていたのですが、需要と供給を考えたり、競合(?)他社の動向を考えたり、価格設定を考えたり、アピールポイントを考えたり、と、自分たちはそんなつもりは全然ないのに、マーケティングしているみたいだねって笑ってました。

そこでおもしろいなぁと思って聞いていたのは、ガイドラインの切り替わりというターニングポイントの受け止め方です。

でも、まあ、これは企業秘密ということで内緒にしておきます。
Posted by めっつぇんばーむ at 2009年09月15日 01:42
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック