2008年12月07日

PALSプロバイダーコース受講

AHAフリークとして最後の砦だった PALS Provider コースに、ようやく足を踏み入れました。

これまで大のニガテだったACLSインストラクションにちょっと馴染みはじめたというこの段階でのPALSプロバイダーコース受講。

正直、敗北感でいっぱいです。(まだ終わってませんが)

これまで大人の二次救命処置がACLSで、その小児版がPALSというおおざっぱな理解しかしてませんでしたが、その質は大違い。

ACLSは医療の世界では基礎教養みたいなものですが、PALSはやっぱり基礎の上をいく専門分野なんだなぁと思いました。

単純なアルゴリズム理解ではにっちもさっちもいかず、臨床センスが試される感じがして、なんちゃって看護師の私にはさっぱり付いていけない世界です。

次回、アメリカで開催されるPALS Instructorコースにどう? というありがたいお誘いの言葉を頂いていたのですが、はじまってみたら、「とんでもない!」と頸をブンブン横に振るような感じ。

一緒に受講していた麻酔科の先生とも話したのですが、ACLSがどんどんシェイプアップされてシンプル化しているのに対してPALSは複雑で整理されていないのかなぁという点がたくさんあります。印象的にはガイドライン2000のACLSプロバイダーコースみたい。

きっとACLSに比べてケーススタディが少なく、今後の課題なんでしょうね。

教材設計としてはPALSがいちばん優れているという皆さんの評価にはまさに同意で、これは文句の付け所がないです。(プロバイダーの目から見て)

ただ、その内容、これは教材設計以前の問題だと思いますが、PALS自体があまりねられておらず不要な複雑さを残しているというのも事実かも知れません。

PALSに関してはG2005が元年なのかもしれません。

PEARSプロバイダーコースもできたことですし、きっとG2010ではもっと精錬されて、誰もが気軽に受けられるコースに仕上がっていくんじゃないかなと思います。

それにしてもPALSプロバイダーマニュアル[日本語版]、高いですね〜

1万5千円也。

それに分厚いし。

ページの最初から勉強しちゃいましたが、実は受講に際して一番重要なのは後半1/4くらいだったりします。

実は英語版は、PALS自体を勉強するためのマニュアルと、コース受講のためのガイドが別冊に別れているのですが、日本語版はそれが一緒になっているんです。

だから分厚くて高い!

日本語になっているのはたいへんありがたいことなのですが、勉強をするのであればと257ページからの"コースガイド"から読み進めることをお勧めします。
posted by めっつぇんばーむ at 02:48 | Comment(3) | TrackBack(0) | AHA-BLSインストラクター
この記事へのコメント
教える方にも問題有りかもよ

ただcardiacからはじめるから
あんな感じになるんです

呼吸の1からはじめれば理解はついていくと思います

PALSは順番の入れ替えが原則禁止なんですが
cardiac 1,2 の後はresp1-4を先にやる方がいいかもしれませんね
Posted by hidemd at 2008年12月07日 03:37
ご苦労様です&お久しぶりです。
救急マニアックです。

最近はAHA-BLS HCPコース参加がめっきりご無沙汰で、全盛期は3回/月ほど参加していたものが、いまや1回/2〜3ヶ月のコース参加まで落ち込んでいます。まずい!!

病院での思わぬ仕事(役割)が一気に増え、急きょ研修参加を依頼されるなど、昨年度と比較できないほどの忙しさ。ただ、定期的にメンテナンスしないとダメですよね。頑張ります。

ところで、AHA-PALS Provider Course受講、お疲れ様でした。ついに、ついにという感じですね。
自分も昨年の9〜10月にまだプロバイダーマニュアルが英語版しか存在しない時に受講しました。本当に難しいですよね。自分もACLS同様、アルゴリズムだけ必死覚えていったのですが、ほとんど使えず…。患児に対する第一印象から何が原因で異常が起きているのかなどアルゴリズムの学習だけでは手に負えないものが含まれているんですよね。
先日、AHA-PALS勉強会に後輩と参加して、本当に良い復習になりました。
2年間の有効期限ですから、来年10月までに再度AHA-PALS Provider Courseを受講しなければ更新できません。現在、JSPICCではPALS Provider Renewal Courseも開催していますので、時間や費用を考えるとそういったコースを受講するのもいいのかなあ〜。

どちらにしても再度勉強しなおさなければいけませんよね。
Posted by 救急マニアック at 2008年12月07日 10:20
救急マニアックさん

メッセージありがとうございました。
救急マニアックさんもお忙しいようで、、、

PALSもアルゴリズム表を覚えておけばいいや、なんて軽い気持ちで考えていたのですが、いざ始まってみるとアルゴリズム表なんてほとんど使わない感じ。むしろアルゴリズムに載せるまでの評価と分類を徹底的にトレーニングする感じでしたね。

救急マニアックさんはもう更新が近づいているんですね。
今度は日本語で受講したら、さらに学びが深まるんでしょうね。
でも、経費を考えたら、私は新ガイドラインまでは待ちかな。

むしろPearsが気になるところです。

別にカードマニアなつもりはありませんが、AHAカードもトランプができそうなくらいに増えてきました。いつの間にか現行カードは全部US-TCのになっちゃいましたし。

あとは、

・Hearsaver PFA
・Pears
・ACLS-EP
・PALS Instructor

ですが、最後のふたつは当分先です。
Posted by めっつぇんばーむ at 2008年12月14日 09:01
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