今日は夕方から病院内のオリジナルBLS講習の責任者役。
その後、希望者が残ってAHAのBLSヘルスケアプロバイダーコースを開催。
19:30スタートで、筆記試験終了が22:40。実質指導時間は2時間40分。
その後、マネキンフェイスの消毒やらトレーニングセンター事務局に提出する書類の再確認とバックアップコピーを取ったりで、帰宅は0時過ぎ。
今日の受講生は3名と奇数で、しかもアシスタント・インストラクターもタスクもいなかったので、ちょっとタイヘンでした。
4人いれば、ふたり法CPRの練習で二ブースに分かれて同時にひとりで見られますが、3人となると順番にまわさなくちゃいけないから、余計に時間がかかっちゃいます。
やっぱひとりでやるなら二人か四人がいいなぁ。
帰ってきてメールやらインターネットをチェックすると、今日は学校給食のパンで窒息死のニュースで持ちきりだったんですね。
報道はガンガン騒いでいるけど、焦点がずれてる、という話。
気道異物を解除する方法なんて、もうとっくの昔に確立している「常識」なわけで、いま問題なのは「どうやって気道異物を解除するか」ではなく、「どうしてその方法が学校教育のなかで浸透していかなかったのか」、という点である、という問題提起です。
AEDを巡っても訴訟問題が起きていますが、学校教職員を含めて、「他人の健康維持に責任を持つ職種」の人たちの認識が甘すぎるのはなんで?
知らないことは罪であるという自覚はないのでしょうか?
学校職員といえば、北海道の方で、AED普及反対を堂々と唱える教職員団体があったことが思い出されます。
AHAコースで言うならハートセイバーコースは、どれも救急対応の義務をもつ職種向け、つまりセミプロ向けの講習会です。
その存在自体をアピールすることが、日本では希薄な「義務としての蘇生」という概念の定着に繋がるのでは、と思うから、私はことあるごとに「ハートセイバーAEDコースは市民向け講習とは違う!」と提言しているんですけどね。
日本でもAED使用を巡ってはいちおう「一定頻度者」という法律の縛りが、有名無実。
もっともっとアピールしたらいいのに。
昔ブログにお邪魔したことのあるてつと申します。
小学生の窒息死、かわいそうでしたね。
現場での手当てがどうだったか分からない部分もありますが、
「あんたみたいな人が覚えなきゃいけないんだよー!」って立場の人に限って、CPRもAEDも、異物除去も知らないことって、けっこうあります。
新聞やテレビが大騒ぎしても、そういう人(あるいは上司)がいる所はなかなか動きませんね。
先日、うちの職場でも40代後半の男性が心筋梗塞で倒れました(ちなみにうちはマスコミ系)。近々退院して復帰しますが、上司も周囲の人も「自分の目の前で倒れたらどうしよう」という想像には及ばないみたい。
で、小生は「AHAでも日赤でも消防でも何でもいいから、一度胸の押し方を習っといたがヨカよ」と周囲の人にオススメしています。
まあ、昔に比べるとバイスタンダーCPRの事例も増えているので、悪い話ばかりではありませんが。
ブログ応援しています。ではまた!(^o^)/
今回の事故が起きた学校の校長先生の会見について「学校としてはできるだけの対応をとったが、もっと何かできたのかもしれない」と予想外の事故に悔しさをにじませていた・・・と新聞にあります。その場限りの発言にならないことを願うばかりです。
(学校にとって、こういう事故は『予想外』なのでしょうかね?近くにいた担任先生は背部こう打など実施せず、あとから駆けつけた別の先生が実施したようですが『できるだけの対応をとった』という以前に、対処法を知らない、あるいは実践できない先生がいることが、日頃の備えとして問題があるのではないかと考えてしまいました)
小学6年生と言えば、ある程度のことは自分で判断できて行動できる年頃。
うちにも高校1年生・中学1年生・小学3年生の男子がいるけど、うちの子たちはパンをかまずに飲み込むようなことはまずしないと思います。家庭でも学校でも食事のときのマナーというものは折に触れてしつけるべきものであると思いますし、うちではいつもそうしています。
ふざけたり早食い競争なんてしてはいけないことだと、小学6年生だったらわかっているはず。
そして、やはり悲しいかなそばにいた教師が窒息の解除法を知らないという事実。やはり教師は窒息の解除法を知っているべきだと思います。
ここのところはすごく難しいことだと思うのですよ。つまり、教師が・・・・・ということではなく、本来はすべての大人が知っているべきだとわたしは思うんですけどね。
つまり、大人でも食事中に気管に物を詰まらせてしまうという事故は起こりうるわけですし、乳幼児が食べ物やおもちゃを詰まらせてしまうという事故はこれまでにも起こっています。欧米では学校教育の中に心肺蘇生法のカリキュラムが必ず組み込まれているし、窒息の解除をそこで学べる機会も必ずあるはず。日本の社会の考え方、教育の在り方が既に遅れていて、何かあったら専門家にやってもらえばいいという考え方だというところにすでに問題があると思うのです。
緊急の場合、専門家の到着を待っていたら絶対に・・・・・というか間に合わないケースの方が多いと思います。
今回の場合、もちろんパンを口にほおばった子ども自体にも責任があると思うのですが、さらに窒息の解除を知らないことが当たり前の大人たち・・・・・あえて教師とは言いません。教師でなくても窒息の解除法を知っておくべきだと思うから。・・・・・・・・それを許している社会全体にも責任の一端があるのではないかと思うのはわたしだけでしょうか。
早期の窒息の解除ができていれば、失わずに済んだかもしれない命が失われたことはすごく悲しいし、悔しいことだと思います。
AEDを巡っては決して悪い話ばかりではなかったと思うのですが、ここ最近、やたらと気道異物の窒息事故報道が目立ちますね。どなたかが指摘していましたが、AEDのお陰でCPRへは若干注目が集まりましたが、その陰で、、、という気がしてなりません。
CPRも気道異物除去も、どちらも現場でバイスタンダーが行なわなければ間に合わない緊急事態。
私は講習中、よくいうのですが、お餅文化の日本では、もしかしたらCPRより出番がおおかも知れない重要な手技ですと説明しています。(欧米育ちのハイムリック法で粘度のある餅がホントに飛び出すのか、とかの突っ込みはご容赦下さいね)
IDFUさん、「学校としてはできるだけの対応をとったが、もっと何かできたのかもしれない」という言葉、報道を見る以上、きびしいようですが私は無知ゆえの発言と捉えています。危機管理意識の希薄さを感じたというのが私の印象です。
動きが緩慢な学校教育関係者のことですから、今後も期待できないでしょうね。
今年の6月に事実上、学校教職員に使用義務が発生したエピペンの使用に関しても、使用義務だけ規定して、その教育義務を設けないお役所ですから。
そういう視点で問題を掘り下げないマスコミにも罪があると思っています。
りっち〜もさん、お久しぶりです。突然ブログが消えてしまってどうしたんだろうと思っていたのですが、心機一転リニューアルだったんですね。
「本来はすべての大人が知っているべきだとわたしは思うんですけどね。」
まったくもって同感です。私は「社会生活を営む人間のマナー・常識」だと思います。
これまで私もとかくCPRを中心に言ってましたが、本腰を入れて気道異物除去も声高にしていかないといけないなと思いを新たにしました。
この教育だったら、マネキンやらAEDトレーナーといった道具や準備はいりません。
いつでもどこでも誰でもレクチャーできる。正しい知識を聞いた人がそれをまた周りに広めていくというような輪ができるといいなと思っています。
いつも教職員の絶大なる批判は目に余る物が有ります
全ての教職員があなたの言われるような姿勢ではない
では下記の事故の場合、あなたならどのような批判議論を展開されますか?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081024-00000078-jij-soci
大学の責任?
顧問の責任?
同席していた学生の責任?
誰を責めたら気が済みますか?
率直に申し上げます。
> 全ての教職員があなたの言われるような姿勢ではない
私もそう思います。
そして、そうあってほしくはないです。
またリンクくださった記事を拝見しましたが、
今回や前回(北海道の教職員組合総会での誤った認識に基づく声明)の話との関連性がいまいちつかめません。
特段コメントする点はないというのが正直なところです。
勝手に想像するに,levelX様は教職関係の方でしょう.そしてある程度の意識は持っていらっしゃるのでしょう.だからめっつぇんばぅむさんの批判に腹が立つのではありませんか?
> 全ての教職員があなたの言われるような姿勢ではない
まったくもって,同感です.しかしながらそういう意識の低い方の方が圧倒的に多いわけで,少数派を持って評価を上げるわけにはいきません.ある教諭などは“そんなことは教師の仕事ではなく,養護や所属医師の仕事でしょう.私たちには関係ありませんよ.よけいな仕事を押しつけないで下さい”とまで言い放ちました.これを一部の発言として片づけようとは思いません.
リンクの記事に関しても,意味不明です.守られるべき子供と,守る義務がある大人との間に発生した事故,そして,自己管理の能力と義務とを持ち合わせる大人の失態.関連性が全くつかめません.めっつぇんばうむさんと同感です.
他人のブログを批判することは簡単です.ブログとは本来,つれづれなるままに思ったことを記載するだけです.社説や新聞記事とは違い,全ての事象を検証して総合的に分析する記載物ではありません.最近ブログの本来の意味と目的を勘違いしている人が多くなってきました.
めっつぇんばぅむさんは個人的にも知っていますが,この社会を良い方向に持っていくべく,弱小な個人の力でも何かしようと努力されています.変な批判を承知の上で情報発信し,活動を展開されています.
levelX様は,そのような活動をされているのでしょうか?社会に目を向け,自分の意見を言い,活動し,よりよい社会を目指して何か努力をしているのでしょうか?上記のコメントからは,とてもそうは思えません.
私自身はネット上で顔出し本名出しなので,地元や職場では非難轟々です.でも頑張っています.最近,少しずつですが活動が認められ始めた様で,理解も増えました.特に白い巨塔の中では難しいんですよ.
教員の世界も知っていますが,大変だと思います.第2の白い巨塔だと思います.levelX様はおそらくその関係者で,高い意識を持っていらっしゃるのでしょう.では,その世界を変えるよう,努力して下さい.身の回りだけではダメです.社会全体として,よりよい方向に.
何でもhawaiiと比較するもなんですが
Hawaiiの高校の先生には,HS-Pどころか
BLS-Iを持っている方もいらっしゃいますからね
それと医者達から, ハイムリッヒなんかして内臓損傷したらどうするんだ
という質問が来たのがびっくりです
窒息死の方が内臓損傷より良いという意見ですか?
と聞きたい
私もここでは匿名なので偉そうなことは言えないのですが、
mimimiさんの体を張った真っ正面からの活動にはいつも敬服しています。
自分自身に何ができるかということはいつも考えるのですが、
末端の活動としては地道な講習会がありますが、一生の間に自分が広めることが
できるのはたかが知れています。
そう思うからこそ、ここをはじめ、ブログやウェブサイトを作ったり、
雑誌に記事書いたり、論文にまとめたりしているわけで、、、
今回の話は、「学校教職員がCPRのスキルを常識として持っていない」という
事実を問題にしています。これが倫理的に許されるのか?
そんな話を近日中、また書きたいと思っています。
hidemdさん、ハワイの国内事情についてありがとうございました。
教員であれば、プロバイダーではなくインストラクターとしてのスキルを求めても
おかしくないと私は考えています。少なくとも保健体育の教員は
そうあるべきでしょうね。