昨日の当直明け、電車で約2時間、先輩インストラクターの主催するAHA-BLSコースに行ってきました。
いろいろと新しい講習テクニックを盗ませていただいて(ヘンな日本語!)とっても刺激的だったのですが、なによりいちばんの収穫は、看護学生のAHA-BLSインストラクターさんに出会えたことでした。
いたんですよ、現役看護学生でBLSインストラクターをしている人が!
以前も何度か学生のうちにBLSインストラクターになったらどう? という話を書いていました。
『学生のうちにAHA-BLSインストラクターになるということ』
実際に私の知り合いでも学生でAHAインストラクター資格を持っている人は何人かいますが、実はみんな救急救命士を目指す学生さん。
看護師を目指す学生でAHA-BLSインストラクターとして活躍している人というのは、正直見たことありません。
それがひょんなところで、思いがけず出会えて、「あ、いたんだ〜!」と無性にうれしく、なんだか一人ではしゃいでしまいました。
細かい話をすると、BLSインストラクターコースを終えたばかりで、モニター試験をまだ通過していないようですが、そのインストラクションたるや見事なものでした。
とっても余裕がある感じ。インストラクターとしての経験はなくても「知識」に裏付けられた自信なんでしょうね。
普通は医師・看護師だけがなれるものと思われがちなAHA-BLSインストラクターに学生で名乗りを挙げたわけですから、すごい話です。(ましてや謙遜家が多い看護の世界では、、、)
まわりにそんな人がいるならまだしも、大学でもたったひとり。
聞いてみると、看護界では有名なエリート校に在学しているそうで、実のある勉強の仕方を知っているんだと思います。(私の勝手な推察ですよ)
社会人経験があるとかではない、ごく普通の看護学生さんで、これだけできるんだって驚きです。
まだ3年生だということですから、卒業して病院に就職する頃までには相当実力を伸ばしていることと思います。
就職試験の履歴書に、AHA-BLSインストラクターと書いて、名実ともそれは事実なわけです。
なんだか想像するとワクワクしてきません?
学生なのに世界に名だたるアメリカ心臓協会のBLSインストラクター。
下手すると、「院内でコース開催してあげますよ」なんてことも言えちゃったり。
逆に言うと、女性社会ゆえにその資格のために病院内での立ち位置が微妙になってしまう心配もありますが、そこはうまく立ち回れる方に違いないと勝手に確信しています。
今後の彼女の活躍がとってもとっても楽しみです。
連絡先を聞いてこなかったのが、残念。
もしこれを見てたら、ご連絡くださいね。お待ちしています。(コメントのメールアドレス欄に記載すると、私にだけ見える形で通知されます)
ちなみにその看護学生インストさんが担当していたのは、ヘルスケアプロバイダーコースの気道異物除去から最後のまとめまで。
死戦期呼吸の質問のところですこし苦労していたようなので、過去記事へのリンクをひとつ。
『「死戦期呼吸」を理解する』
もし見ていてくれたら、参考にしていただけるとうれしいです。
2008年08月15日
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お久しぶりです。当直明けですか・・・。さすがです。パワフルです。
でも、看護学生でBLSインストラクターとは本当にすごい。
ワクワクします。どんどん増えてBLSという言葉が身近になるといいなと思います。
そして、インストラクションが堂々としているなんてうらやましい。
もっともっと、先輩、後輩のインストラクションをみて、自分なりに吸収し、スキルアップしたいと思いました。
私もAHAのBLSインストをしております。
私の参加するコースにも受講生として看護学生さんが多々いましたが、
看護師の資格を持ってからインストになられた方は、多々みえますね。
素晴らしいことです。
めっつぇんばーむさんのお話されているAHA-BLS HCPコースにおいてリードインストをしていた救急マニアックです。
確かに素晴らしかったですよね。彼女のインストラクションは。よくガイドラインについて勉強しているようですし、人前で比較的話しなれている印象を受けました。あと彼女に足りないものとしたら患者さんを相手にしてのみ得ることができる経験ではないでしょうか。
ガイドラインの理解だけではAHA-BLS HCPコースは満足にはできません。受講生が医師や看護師、救命士などの臨床経験者が大多数ですから、どうしても現場での実戦経験をふまえた質問が圧倒的に多いですよね。ガイドラインの知識のみでは相手を納得できる解説ができないことも多いのかもしれません。
ただ、それは彼女が臨床の現場に出てから経験して身に付けていけばよいものであって、学生のうちは学生のうちにしか身に付けられないものをインストラクションに生かしていけば大丈夫です。
今後が本当に楽しみな人材ですね。
素晴らしいですね。私もCICコースを受講してきました。頑張らなくては〜
うちは原則カレンダー通りの職場なので医療職には珍しく平日休みはないんです。
なので平日に講習に参加しようと思うと、当直明けになっちゃうわけで、、、
いいんだか、悪いんだかよく分かりません(^^)
私、最近日本全国、というのは大げさですがあちこちのコースに参加させてもらって
とてもいい刺激をもらっています。makyさんもサイトとか所属とか気にせず、
チャンスがあったらいろいろ参加してみることをお勧めします!
テルさん、初メッセージありがとうございました。
ちょっと前までは、ヘルスケアプロバイダーコースですら、医療者以外は受講資格がない
なんて思われていた節もありますから、看護の学生さんでしたら、HCP修了だけでも
あっぱれな感じなんだと思います。
看護師資格を取得してからインストラクターに、というのはおそらく学生の時分には
インストラクターコース受講資格を認めない団体だったんじゃないでしょうか?
AHAの基準的には16歳以上とか書かれてませんから、ホントは高校生のBLSインストラクター
がいてもおかしくはないのですが、残念ながら日本では聞いたことがないです。
救急マニアックさん、先日はお疲れさまでした。
私はひっそり後ろのほうで、救急マニアックさんの技を盗むべく聴講していました。
正直、私は、いますぐにでもインストラクターカードを発行してもいいんじゃないの? と
思いました。
あとは彼女の意気込み次第で、最初から最後まで通しで進行をこなせればOKと聞いていますが、
次回のインストラクション時でもできるんじゃないかな。
> あと彼女に足りないものとしたら患者さんを相手にしてのみ得ることができる経験ではないでしょうか。
この言葉、正直私にもつらいです。私も一般的な"臨床"経験はほとんどゼロですから。
これは現状では、どうしようもなく越えられない壁ですね。
John Carterさん、コアインストラクターコース、受けてきたんですね。
AHAの基本理念と成人教育について、手ごたえは得られたでしょうか?
この内容は、おそらくAHAインストラクターに限らず、看護の現場教育でもとっても
重要な意味があると思います。今後、医療現場で現任教育を受けられると思いますが、
本物の目をもったカーターさん、どうぞ先輩をおおめに見てやってくださいね(笑)
彼は以前に救急救命士の資格を取得し現在は某○部○災看護学校に通っており、ACLSやJATECまで受講するなどとても生真面目な学生さんです。
他にも看護学生さんでがんばっている方がいるんですね。
もともと救命士資格があって、BLSインストラクターというのは、世間的に見て納得かもしれません。
ところが現役の看護学生(18-22歳)でなんのバッググラウンドがない方がAHAインストラクターだったときの就職試験の担当者の突っ込みが興味あるところです。
私が例の・・・学生だと思います。
今日は久しぶりにコースに参加して来ました。
そして例のセクション4をやってきましたが、しゃべっている間はどうしても話の方向を見失いそうになりました。
いろいろな方々に評価していただいて大変うれしく思っています。また、とても励みになります。
やはり自分のインストラクトを客観的に評価してもらえると改善点やよい点がよくわかるので、助かります!!
皆さん、これからもよろしくお願いします。
独断と偏見であれこれ勝手に書いてしまって申しわけありませんが、、、、ホントに期待しています!
遠方でなかなか足を運べませんが、また丹那牛乳さんが講習にいらっしゃる日にお邪魔させていただきたいと思っています。
また連絡させてください。