2008年06月27日

『飛行機内で救命中、傍観乗客の視線と写真撮影でPTSDに』マスコミ報道

ここのところ忙しくて、こちらの方にまで手はまわっていなかったのですが、ついさっき久々にブログにログインしてみてビックリ。

Seesaaブログで、いつもはアクセスランキング3000位あたりを行ったり来たりしている「AHA-BLSインストラクター日記」ですが、なぜかいきなり300位台に!

もうひとつの姉妹ブログサイトでさえ700位程度なのに、どうしちゃったんでしょう?

と思って調べてみたら、理由がわかりました。

昨日、6月26日付で報道された、

飛行機内で救命中、傍観乗客の視線と写真撮影でPTSDに

というマスコミ報道が関係しているようです。

2006年に発生した、航空機内での善意の救命処置に客室乗務員はおろか乗客誰も手を貸さなかったという事案です。

この事件は、発生直後にリアルタイムでインターネット上の情報源で見守っていましたが、つい最近、学会誌で症例報告として発表になってまた少し話題が再燃しました。

それが落ち着いたかなぁと思った矢先のこの一般マスコミ報道。

『飛行機内で救命中、傍観乗客の視線と写真撮影でPTSDに』


「航空機内で心肺停止した男性に蘇生(そせい)措置をして助けた女性が、やじ馬状態のほかの乗客に写真を撮影され、恐怖心などから心的外傷後ストレス障害(PTSD)になった。
 女性を診察した国保旭中央病院(千葉県)の大塚祐司医師によると、女性は会社員。救急法の指導員資格があり、機内で倒れた男性に独りで人工呼吸や心臓マッサージをした。男性は呼吸が戻り、規則的な心拍も回復して命を取り留めた。
 この間、多くの中高年の日本人男性乗客らが「テレビと同じ」「やめたら死ぬんでしょ」と携帯やビデオで撮影。女性は中年男性が集まる場所で過呼吸症状が出るように。カメラのシャッター音が怖く携帯のカメラも使えなくなった。「やじ馬の罵声(ばせい)と圧力の怖さは忘れないと思う」と話しているという。
 客室乗務員は手伝わず、AEDを頼んだが、持ってこなかったという。」


なんだか唐突な感じの記事ですけど、この報道で一気にこの事件が世間に認知されたようです。

あちこちの掲示板でこの問題が議論されていて、その中で このブログの過去記事 にもリンクされて、というのが突然のアクセス数アップの裏事情のようです。

つい先日の秋葉原での事件のときも、果敢なバイスタンダーの活躍に勇気づけられた反面、無責任な野次馬たちの行動も問題になりました。

そんなご時世だからなんでしょうか? 心肺蘇生法や救急法の現実問題がこれまでになくマジメに議論されています。

日本でもこの業界が大きなターニングポイントを迎えているのかなと感じています。
posted by めっつぇんばーむ at 00:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | AHA-BLSインストラクター
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック