ここでもかねてからお知らせしていたAMR-JAPAN主催のACLSプロバイダー1日コースに行ってきました。
今回は、ACLSインストラクターとしてではなく、一受講者としてrenewal参加です。
いや〜、緊張しました。
どうかお願いだから、インストラクターだからって突っ込んだ細工はしないでね、という感じ。
さすがゴールが明確なAHAコースだけに、そういうありがた迷惑(?)な気遣いはなく、サクッとメガコード試験も終了。
ほっとしました。
ACLSプロバイダー1日コースは、マネキン1体に対して、通常は受講者6名のところを4名に留めることで時間を短縮したコースです。
通常、ACLSプロバイダーコースの実技練習では、以下の役割分担をします。
・リーダー
・モニター/除細動
・薬剤
・胸骨圧迫
・人工呼吸
・記録
4人の場合、スタッフが足りないので、そこはインストラクターや見学参加の人に入ってもらうことで補います。
実は、これがミソでもあるようです。
ACLSやICLSでありがちなのが、「なんちゃって胸骨圧迫」。
ガイドライン2005のACLSでは、リーダーがCPRの質管理を行うことも重要なファクターですから、チームメンバー役はマジメにCPRを行う必要があります。
インストラクターが入ることで、本気モードの見本として、全体の勢いづけやCPRの大切さを強調する働きもあるようでした。
ただ、その分、スタッフはたいへん。
アシスタント・インストラクターや、一度受講した後の復習参加などのお手伝いスタッフをたくさん確保するのもACLS1日コース成功のポイントなのかもしれません。
東京茗荷谷のAMR-TCによるACLS1日コースは、今回の成功を受けて、今後、大々的に1日コースを展開していく予定です。
来月はPALSの開催を含めて予定は埋まっていますが、来年以降、3月までの講習会日程が近日発表になる予定です。
アメリカ登録のACLS1日コース受講希望の方は、来年1月以降、楽しみにしていてください。
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AMR-JAPAN(東京) AHAコース開催のお知らせ ・BLS for HCP・・・12月12日(土)、12月19日(土) ・ACLS Provider・・・11月15日(日) ・PALS Provider・・・12月19日(土)〜20日(日) ・PEARS Provider・・・・・・・11月27日(金) ※米国ハワイ州AMR-TC直轄コース(Hawaii Regionカード発行) 受講申し込み、インストラクター参加、見学申し込みはこちらから |
*ブログ記事の過去ログ一覧は こちら です*
2009年11月15日
2009年11月12日
東京 AHA-PEARSプロバイダーコース、受講申し込み受付中
11月27日(金)に東京の日本橋プラザで開催されるアメリカ心臓協会PEARS Provider コースですが、まだ若干名の空きがあるそうです。
日本語式にはペアーズ・プロバイダーと読みます。
AHAのBLSとACLSには含まれない患者急変の初期評価・対応の仕方を身につける実践コースです。
AHAコースは、心臓が止らなければ使えない、なんて揶揄されることがありましたが、心停止には至らないけど、もしかしたらまずいかもしれない、そんな日常でありがちな急変の一歩手前くらいの状況に対応する術を学びます。

Pearsの P は"pediatrics"の P で、小児という意味です。しかしなにも子どもの急変に限らず、ナースが患者と接する際の診断的なアプローチの仕方を、AHA得意のDVD教材とディスカッションで学んでいきます。
日本の看護師教育では、いままで教わることのなかったアメリカ生まれの系統だった診断技法の基礎を身につけるができるコース。
残席僅かです。興味がある方はお早めにどうぞ。
PEARS Provider Course
主催: American Medical Respons, Hawaii
企画: 日本医療教授システム学会(JSISH)
会場: 東京/日本橋プラザ
日時: 11月27日(金) 10:00〜16:30
受講料: 35,000円(教科書、昼食込み)
→ 申し込みはこちらから
長いページですが、下から4つめにPEARSプロバイダーコースの概要と申し込みページへのリンクがあります。
以下、AHA公式情報です。参考にどうぞ。
PEARS (Pediatric Emergency Assessment,Recognition and Stabilization)
【内容】
切迫した心肺症状を呈する小児のヘルスケアプロバイダーによる認識および心/呼吸停止前の安定化開始を支援する。
主要トピック
. 小児患者の評価
. 呼吸障害および呼吸停止の認識と管理
. 循環障害および心停止の認識と管理
. ショックの認識と管理
. 蘇生チームの概念
【コースの特徴】
・ PALS の高度な手技までは必要ないが,小児患者を診るヘルスケアプロバイダーは多いという問題に対応するためのコース
・PEARS はリスク小児における切迫した状況の予防,ならびにかかる状況の特異的な評価,認識および安定化を中心に扱う。ビデオに基づくシミュレーションなどの独自学習ツールを通じて診療機会の少ない重症病児についての見聞を広め,小児患者の諸症状を認識し,心/呼吸停止前に安定化を開始できるようにする
・インストラクター主導のディスカッションとシミュレーションを伴ったビデオに基づくコースであり,受講者は,さまざまなスキルおよび実技ステーションに参加し,実習を行う
【受講対象】
仕事として小児患者を診る可能性があるすべてのヘルスケアプロバイダー。
日常的に小児ケアを提供する高度な手技を備えた小児科認定スタッフを対象にしたコースではない。
(ECC コースマトリックス2008より)
日本語式にはペアーズ・プロバイダーと読みます。
AHAのBLSとACLSには含まれない患者急変の初期評価・対応の仕方を身につける実践コースです。
AHAコースは、心臓が止らなければ使えない、なんて揶揄されることがありましたが、心停止には至らないけど、もしかしたらまずいかもしれない、そんな日常でありがちな急変の一歩手前くらいの状況に対応する術を学びます。

Pearsの P は"pediatrics"の P で、小児という意味です。しかしなにも子どもの急変に限らず、ナースが患者と接する際の診断的なアプローチの仕方を、AHA得意のDVD教材とディスカッションで学んでいきます。
日本の看護師教育では、いままで教わることのなかったアメリカ生まれの系統だった診断技法の基礎を身につけるができるコース。
- BLSとACLSだけでは納得できなかった方
- 小児科ナース
- PALSに興味があるけど受講の踏ん切りがつかなかった方
- 日本のAHA関連団体では発行していない本場ハワイのAHAカードを手にしたい方
- etc.
残席僅かです。興味がある方はお早めにどうぞ。
PEARS Provider Course
主催: American Medical Respons, Hawaii
企画: 日本医療教授システム学会(JSISH)
会場: 東京/日本橋プラザ
日時: 11月27日(金) 10:00〜16:30
受講料: 35,000円(教科書、昼食込み)
→ 申し込みはこちらから
長いページですが、下から4つめにPEARSプロバイダーコースの概要と申し込みページへのリンクがあります。
以下、AHA公式情報です。参考にどうぞ。
PEARS (Pediatric Emergency Assessment,Recognition and Stabilization)
【内容】
切迫した心肺症状を呈する小児のヘルスケアプロバイダーによる認識および心/呼吸停止前の安定化開始を支援する。
主要トピック
. 小児患者の評価
. 呼吸障害および呼吸停止の認識と管理
. 循環障害および心停止の認識と管理
. ショックの認識と管理
. 蘇生チームの概念
【コースの特徴】
・ PALS の高度な手技までは必要ないが,小児患者を診るヘルスケアプロバイダーは多いという問題に対応するためのコース
・PEARS はリスク小児における切迫した状況の予防,ならびにかかる状況の特異的な評価,認識および安定化を中心に扱う。ビデオに基づくシミュレーションなどの独自学習ツールを通じて診療機会の少ない重症病児についての見聞を広め,小児患者の諸症状を認識し,心/呼吸停止前に安定化を開始できるようにする
・インストラクター主導のディスカッションとシミュレーションを伴ったビデオに基づくコースであり,受講者は,さまざまなスキルおよび実技ステーションに参加し,実習を行う
【受講対象】
仕事として小児患者を診る可能性があるすべてのヘルスケアプロバイダー。
日常的に小児ケアを提供する高度な手技を備えた小児科認定スタッフを対象にしたコースではない。
(ECC コースマトリックス2008より)
2009年11月08日
ハートセイバーカードのモジュール塗りつぶし
今日はちょっとした裏話を。
各種ハートセイバーコースは、いくつかのモジュールで構成されています。
ヘルスケアプロバイダーコースでは、すべてが必須ですからモジュールの概念はありませんが、たとえばハートセイバーAEDコースでは、成人・小児のCPR+AEDは必須ですが、乳児のCPRはオプション扱いで、やってもやらなくてもいい、となっています。
そのため、カードの表面には、A、B,Cと3つの○枠があって、もし乳児の練習を行わなかったら、Cの部分を塗りつぶして、この項目はやってないよ、と表示するようになっています。
この塗りつぶしは、通常はコース開催実績を示すRosterと呼ばれる公式書類を確認したトレーニングセンターの事務員さんが行います。

しかし、これは人間の手作業で行いますので、ハワイのトレーニングセンターから届くカードはこんな風になっちゃってます。
日本のITCの事務員さんだったらもっと丁寧にやってくれるんですけど、さすが、アメリカ、おおざっぱ! です。(^^ゞ
そこで私は、受講生さんの手元に郵送する前に、手直しをしています。
そのとき、何を使うかというと、、、、

そう、製図に使うテンプレートです。
これの2.5mm径がAHAカードの○にぴったり。
これを当てて、細めのマジックでしっかりと縁取りをした後に、丁寧に塗り直します。
そうすると、こうなります。

だいぶ見れる感じになりました。
こうした●の修正はいいのですが、私の方ではどうにもならないのはカードの印字のズレ。
名前やトレーニングセンター名を印字するアンダーラインからずれていたり、斜めになってしまったり。そういったことがちょこちょことあります。
こればっかりはゴメンナサイ、というしかありません。
見ていると、ヘルスケアプロバイダーカードに関してはおおむね良好なのですが、ハートセイバーAEDカードがうまくいかないことが多い模様。
この原因は、トレーニングセンターの事務員さんというより、AHA側にもあります。
実はAHAのカードって、同じようでも製造ロットが変わると、台紙に対する位置が微妙に変わっていたり、一定していないんです。
一応正しい位置に名前などを印字するためのWord形式のテンプレートが公式にあったりするのですが、はっきり言ってそのままでは使えません。
そこで日本のITCでは、独自に印字用テンプレートを作って、こまめに微調整をしているのですが、アメリカ人は寛容というか、多少のズレに関してはあまり気にしてない様子。
せっかく苦労して手に入れたカードですから、良好な状態でお渡ししたいのですが、いっつも万全で、というわけにもいかないのが悩ましいところです。
各種ハートセイバーコースは、いくつかのモジュールで構成されています。
ヘルスケアプロバイダーコースでは、すべてが必須ですからモジュールの概念はありませんが、たとえばハートセイバーAEDコースでは、成人・小児のCPR+AEDは必須ですが、乳児のCPRはオプション扱いで、やってもやらなくてもいい、となっています。
そのため、カードの表面には、A、B,Cと3つの○枠があって、もし乳児の練習を行わなかったら、Cの部分を塗りつぶして、この項目はやってないよ、と表示するようになっています。
この塗りつぶしは、通常はコース開催実績を示すRosterと呼ばれる公式書類を確認したトレーニングセンターの事務員さんが行います。

しかし、これは人間の手作業で行いますので、ハワイのトレーニングセンターから届くカードはこんな風になっちゃってます。
日本のITCの事務員さんだったらもっと丁寧にやってくれるんですけど、さすが、アメリカ、おおざっぱ! です。(^^ゞ
そこで私は、受講生さんの手元に郵送する前に、手直しをしています。
そのとき、何を使うかというと、、、、

そう、製図に使うテンプレートです。
これの2.5mm径がAHAカードの○にぴったり。
これを当てて、細めのマジックでしっかりと縁取りをした後に、丁寧に塗り直します。
そうすると、こうなります。

だいぶ見れる感じになりました。
こうした●の修正はいいのですが、私の方ではどうにもならないのはカードの印字のズレ。
名前やトレーニングセンター名を印字するアンダーラインからずれていたり、斜めになってしまったり。そういったことがちょこちょことあります。
こればっかりはゴメンナサイ、というしかありません。
見ていると、ヘルスケアプロバイダーカードに関してはおおむね良好なのですが、ハートセイバーAEDカードがうまくいかないことが多い模様。
この原因は、トレーニングセンターの事務員さんというより、AHA側にもあります。
実はAHAのカードって、同じようでも製造ロットが変わると、台紙に対する位置が微妙に変わっていたり、一定していないんです。
一応正しい位置に名前などを印字するためのWord形式のテンプレートが公式にあったりするのですが、はっきり言ってそのままでは使えません。
そこで日本のITCでは、独自に印字用テンプレートを作って、こまめに微調整をしているのですが、アメリカ人は寛容というか、多少のズレに関してはあまり気にしてない様子。
せっかく苦労して手に入れたカードですから、良好な状態でお渡ししたいのですが、いっつも万全で、というわけにもいかないのが悩ましいところです。
2009年11月02日
AHAインストラクター、看護界での評価の行方
どうでもいい話ですが、厚生労働省のウェブサイトにある「第七次看護職員需給見通しに関する検討会」の議事録の中で、ナースのAHA-ACLSインストラクターの活躍について触れられていました。(少しだけですけど)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/09/txt/s0928-8.txt
看護師教育のあり方が取りざたされている昨今、厚生労働省の会議でこんな話が浮上するなんて、いい時代の先駆けを予感させる!? 内容でした。
この検討会でナースのACLSインストラクターについて発言していたのは、実は福井県済生会病院所属の委員さん。
福井県済生会病院といえば、アメリカ心臓協会と直接契約を結んで国債とレーニンセンター(ITC)認定を取った日本初で唯一の病院。
やっぱり病院単位でこうした活動をしていると強いですね。
病院の取り組みとして正々堂々とその成果を世に発表できますし。
これまでも病院単位でAHA教育を導入したようなケースはあったと思いますが、あくまでも病院主体ではなく、NPO法人○○に委託してやってもらっているという位置づけなので、病院としてはイマイチ弱い立場にあったのだと思います。
決して安くはない受講料金も言いなりですし。
福井県済生会病院ではAHA-ITCとしての取り組みを余すところ無くうまく世間にアピールしている点が、これまでのITCとは違っている気がします。
AHA ECCの機関誌にもその名前を載せたのは記憶に新しいところですし、福井県内のテレビニュースでも取り上げられたり、こうした厚生労働省での発表など。
今後の活躍も期待してしまいます。
(言うまでもありませんが、私は福井県済生会病院とはなんら関係のない立場です)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/09/txt/s0928-8.txt
看護師教育のあり方が取りざたされている昨今、厚生労働省の会議でこんな話が浮上するなんて、いい時代の先駆けを予感させる!? 内容でした。
この検討会でナースのACLSインストラクターについて発言していたのは、実は福井県済生会病院所属の委員さん。
福井県済生会病院といえば、アメリカ心臓協会と直接契約を結んで国債とレーニンセンター(ITC)認定を取った日本初で唯一の病院。
やっぱり病院単位でこうした活動をしていると強いですね。
病院の取り組みとして正々堂々とその成果を世に発表できますし。
これまでも病院単位でAHA教育を導入したようなケースはあったと思いますが、あくまでも病院主体ではなく、NPO法人○○に委託してやってもらっているという位置づけなので、病院としてはイマイチ弱い立場にあったのだと思います。
決して安くはない受講料金も言いなりですし。
福井県済生会病院ではAHA-ITCとしての取り組みを余すところ無くうまく世間にアピールしている点が、これまでのITCとは違っている気がします。
AHA ECCの機関誌にもその名前を載せたのは記憶に新しいところですし、福井県内のテレビニュースでも取り上げられたり、こうした厚生労働省での発表など。
今後の活躍も期待してしまいます。
(言うまでもありませんが、私は福井県済生会病院とはなんら関係のない立場です)
2009年10月28日
BLS-HCP 2日間コース!?
さて、前回は、通常2日で行われるACLSプロバイダーコースを1日で開催するという話をしました。
今回は反対に、BLSヘルスケアプロバイダーコースを複数回に分けて開催するということを考えてみたいと思います。
BLSヘルスケアプロバイダーコースのコース標準時間は4時間半です。
これはBLSインストラクターマニュアルに書かれている時間で、マネキン1体に対して3名の受講生が着いた場合、とされています。
私たちはAMR-JAPANでは通常、マネキン1体に対して受講生は1名を標準としていますので、時間をかけてやったとしても3時間半〜4時間程度で終わります。
この程度の時間であれば、午前コース、午後コース、とか、はたまた夜間コースとして、1日に複数回を開催することも可能です。
私も時々病院の仕事が終わった後の18時〜22時でコース開催をすることがあって、受講者からは「外部コースに行って休みを一日つぶさなくて済んだ」と感謝されていますが、それでもやっぱり仕事が終わった後の4時間は結構疲れます。
正直、教える方も最近はしんどくなって、あまり夜間コースはやらなくなっちゃいました。
病院ではよく業務終了後の勉強会というのを開催していますが、その時間はせいぜい1時間から長くても2時間程度。
やっぱり仕事終わりの勉強会としてはその程度が妥当なんだと思います。
そこで考えたのは、ヘルスケアプロバイダーコースを2回に分けて開催するというパターン。
たとえば、1回目は最初からAEDのところまで、日を変えて2回目は高度な気道確保から最後まで。
こんな風に分けてみれば、病院で普段行われている勉強会の延長でヘルスケアプロバイダーコースを気軽に開催することができるのではないでしょうか?
そもそもヘルスケアプロバイダーコースなんて、病院で働く医療従事者のためのものなわけですから、病院内の研修として行われるのが自然。
でもそれが日本では根付いていません。
確かに病院を会場として、日本全国でコースが開かれていますが、それらは病院の主催ではなく、病院はただ会場を貸しているだけで、取り仕切っているのはNPO法人なんちゃらだったりします。
つまりあくまでも off the job Training なわけです。
そうなってしまうのは、HCPコースは一日がかりという「常識」と、病院職員で有インストラクター資格者への自主開催を認めないトレーニングセンターが原因。
ちなみにアメリカでは、病院自体がAHAと契約を結んでトレーニングセンター格を持ていることがざらにありますが、それが本来の医療職のためのBLSコースなんだと思います。
日本でも、AMR-JAPAN や JRC-ITC のように、インストラクターの個人裁量としてコース開催を認めるトレーニングセンターが増えてきて、自主コース開催権を持ったインストラクターがあちこちの病院で教育担当を任されるようになってきました。
そんなとき、病院の教育プログラムにAHAコースを組み入れる時の切り札が、コース分割だと思うのです。この発想があると、ずいぶんと柔軟にプログラムを編成できます。
off the jobもいろいろな交流があって楽しいですけど、せっかく院内に公認インストラクターを抱えているのであれば、それを有効に使わないのはもったいない。
病院としては、職員募集や研修医募集の大きな切り札にもなりますし、気軽に誰もが世界最高水準の蘇生教育とライセンスを取得できるシステムを持っているというのは病院から見ても財産です。
そんな評価をしてくれる病院に移りたいなぁ、私も。
今回は反対に、BLSヘルスケアプロバイダーコースを複数回に分けて開催するということを考えてみたいと思います。
BLSヘルスケアプロバイダーコースのコース標準時間は4時間半です。
これはBLSインストラクターマニュアルに書かれている時間で、マネキン1体に対して3名の受講生が着いた場合、とされています。
私たちはAMR-JAPANでは通常、マネキン1体に対して受講生は1名を標準としていますので、時間をかけてやったとしても3時間半〜4時間程度で終わります。
この程度の時間であれば、午前コース、午後コース、とか、はたまた夜間コースとして、1日に複数回を開催することも可能です。
私も時々病院の仕事が終わった後の18時〜22時でコース開催をすることがあって、受講者からは「外部コースに行って休みを一日つぶさなくて済んだ」と感謝されていますが、それでもやっぱり仕事が終わった後の4時間は結構疲れます。
正直、教える方も最近はしんどくなって、あまり夜間コースはやらなくなっちゃいました。
病院ではよく業務終了後の勉強会というのを開催していますが、その時間はせいぜい1時間から長くても2時間程度。
やっぱり仕事終わりの勉強会としてはその程度が妥当なんだと思います。
そこで考えたのは、ヘルスケアプロバイダーコースを2回に分けて開催するというパターン。
たとえば、1回目は最初からAEDのところまで、日を変えて2回目は高度な気道確保から最後まで。
こんな風に分けてみれば、病院で普段行われている勉強会の延長でヘルスケアプロバイダーコースを気軽に開催することができるのではないでしょうか?
そもそもヘルスケアプロバイダーコースなんて、病院で働く医療従事者のためのものなわけですから、病院内の研修として行われるのが自然。
でもそれが日本では根付いていません。
確かに病院を会場として、日本全国でコースが開かれていますが、それらは病院の主催ではなく、病院はただ会場を貸しているだけで、取り仕切っているのはNPO法人なんちゃらだったりします。
つまりあくまでも off the job Training なわけです。
そうなってしまうのは、HCPコースは一日がかりという「常識」と、病院職員で有インストラクター資格者への自主開催を認めないトレーニングセンターが原因。
ちなみにアメリカでは、病院自体がAHAと契約を結んでトレーニングセンター格を持ていることがざらにありますが、それが本来の医療職のためのBLSコースなんだと思います。
日本でも、AMR-JAPAN や JRC-ITC のように、インストラクターの個人裁量としてコース開催を認めるトレーニングセンターが増えてきて、自主コース開催権を持ったインストラクターがあちこちの病院で教育担当を任されるようになってきました。
そんなとき、病院の教育プログラムにAHAコースを組み入れる時の切り札が、コース分割だと思うのです。この発想があると、ずいぶんと柔軟にプログラムを編成できます。
off the jobもいろいろな交流があって楽しいですけど、せっかく院内に公認インストラクターを抱えているのであれば、それを有効に使わないのはもったいない。
病院としては、職員募集や研修医募集の大きな切り札にもなりますし、気軽に誰もが世界最高水準の蘇生教育とライセンスを取得できるシステムを持っているというのは病院から見ても財産です。
そんな評価をしてくれる病院に移りたいなぁ、私も。
2009年10月27日
ACLSプロバイダー1日コース
私が所属している ハワイのAMR-TC では、ACLSプロバイダーコースを2日ではなく、1日で開催するケースが増えてきているようです。
何気に2日かかるのが当たり前と思われがちなACLSやPALSプロバイダーコースですが、別に2日に分けてやらなくちゃいけないという決まりはどこにもありません。
インストラクターマニュアルを見ると、マネキン対受講者比が1:6の場合で所用12時間とは書かれています。これを2日に分けるか、1日でやるか、ただそれだけの問題です。
考えてみれば、これまでも確かに言われていました。
土日祝日が関係ない病院勤務の医療従事者が2日間、続けて休みを取るのはなかなか大変なことです。
それを致し方ない現実として、これまで皆さん、休みを工面してACLSプロバイダーコースを受講していたわけです。
これはインストラクター側としても同じこと。
せっかく資格を取ったから経験を積みたいけど、2日続けて休みを取らないといけないとなると、そうそう何回もインストラクター参加できません。
下手すると、2年間に4回の実績というインストラクター資格更新要件すらあやしくなる場合も。
でも、それが1日で済むとなったら、話は全然違いますよね。
コースを開催する方としても、今みたいなお祭り騒ぎの一大イベントみたいな感じではなく、気軽な勉強会ということでちょこちょこと開催できます。
きっと今後は、ACLSの一日コース、日本でも流行っていくんじゃないかなという気がします。
ただ、やっぱり12時間というのはきついです。そこで工夫するのは受講者人数。
1ブースあたり6名だと12時間かかるというのがAHAの公式見解です。
だったら1ブース4名にしたら?
これがACLSプロバイダーコースを快適に行うポイントだったりします。
まあ、いろいろな考え方があると思います。1ブース6名で、6回シナリオが繰り返されるから内容に深みが出てくるんだとか、受講生も慣れるんだという意見もあるかと思います。また1日目にある程度体験して、一度家に帰って復習をしてから翌日試験に臨める"ゆとり"とか。
2日コースもそれなりにメリットはありますし、これまで培われてきたものですから、決して否定はしません。
1日コースのデメリットとしては、1回あたりの受講者数が少ないとか、受講者のレベルが一定以上になっていないと、フォローアップする限界がある、など。
まあ、そこは少人数ならではのメリットでカバーできる部分かもしれません。
もともとハワイのAMR-TCは、BLSであってもマネキンと受講者比を1:1にこだわっていた質重視の気風のトレーニングセンターですから、それゆえの選択肢の一つとしての1日コースなのでしょう。
私もコースコーディネーターとして近々ACLSプロバイダー1日コースを計画していますが、受講者の事前のフォローアップには力を入れています。
先日のACLS勉強会はまさにそうでしたし、メルマガ発行、なんてことも考えてます。
まあ、そこまでする必要があるかどうかもわかりませんが、以前、私が受講したITLSコースの事前学習メルマガ、なかなかためになったなぁ、なんてことがありましたので。
AHAでも、アメリカではe-learningでのコースが主流になってきています。それを考えれば、インターネット媒体での事前学習というのもあながち方向性としては間違っていないんだなぁという気もします。
ガイドライン2010への移行も含めて、日本での教育スタイルも少しずつ変わっていくのかもしれません。
余談ですが、冒頭で紹介したAMR-JAPANのウェブサイトに、私もブログ・ライターとして参加しています。
AMR-JAPAN USインストラクター・ブログ
ここと似たようなテーマで書いていますので、時々ネタがかぶることがありますが、よければあちらの方も時々見てやってくださいな。
何気に2日かかるのが当たり前と思われがちなACLSやPALSプロバイダーコースですが、別に2日に分けてやらなくちゃいけないという決まりはどこにもありません。
インストラクターマニュアルを見ると、マネキン対受講者比が1:6の場合で所用12時間とは書かれています。これを2日に分けるか、1日でやるか、ただそれだけの問題です。
考えてみれば、これまでも確かに言われていました。
土日祝日が関係ない病院勤務の医療従事者が2日間、続けて休みを取るのはなかなか大変なことです。
それを致し方ない現実として、これまで皆さん、休みを工面してACLSプロバイダーコースを受講していたわけです。
これはインストラクター側としても同じこと。
せっかく資格を取ったから経験を積みたいけど、2日続けて休みを取らないといけないとなると、そうそう何回もインストラクター参加できません。
下手すると、2年間に4回の実績というインストラクター資格更新要件すらあやしくなる場合も。
でも、それが1日で済むとなったら、話は全然違いますよね。
コースを開催する方としても、今みたいなお祭り騒ぎの一大イベントみたいな感じではなく、気軽な勉強会ということでちょこちょこと開催できます。
きっと今後は、ACLSの一日コース、日本でも流行っていくんじゃないかなという気がします。
ただ、やっぱり12時間というのはきついです。そこで工夫するのは受講者人数。
1ブースあたり6名だと12時間かかるというのがAHAの公式見解です。
だったら1ブース4名にしたら?
これがACLSプロバイダーコースを快適に行うポイントだったりします。
まあ、いろいろな考え方があると思います。1ブース6名で、6回シナリオが繰り返されるから内容に深みが出てくるんだとか、受講生も慣れるんだという意見もあるかと思います。また1日目にある程度体験して、一度家に帰って復習をしてから翌日試験に臨める"ゆとり"とか。
2日コースもそれなりにメリットはありますし、これまで培われてきたものですから、決して否定はしません。
1日コースのデメリットとしては、1回あたりの受講者数が少ないとか、受講者のレベルが一定以上になっていないと、フォローアップする限界がある、など。
まあ、そこは少人数ならではのメリットでカバーできる部分かもしれません。
もともとハワイのAMR-TCは、BLSであってもマネキンと受講者比を1:1にこだわっていた質重視の気風のトレーニングセンターですから、それゆえの選択肢の一つとしての1日コースなのでしょう。
私もコースコーディネーターとして近々ACLSプロバイダー1日コースを計画していますが、受講者の事前のフォローアップには力を入れています。
先日のACLS勉強会はまさにそうでしたし、メルマガ発行、なんてことも考えてます。
まあ、そこまでする必要があるかどうかもわかりませんが、以前、私が受講したITLSコースの事前学習メルマガ、なかなかためになったなぁ、なんてことがありましたので。
AHAでも、アメリカではe-learningでのコースが主流になってきています。それを考えれば、インターネット媒体での事前学習というのもあながち方向性としては間違っていないんだなぁという気もします。
ガイドライン2010への移行も含めて、日本での教育スタイルも少しずつ変わっていくのかもしれません。
余談ですが、冒頭で紹介したAMR-JAPANのウェブサイトに、私もブログ・ライターとして参加しています。
AMR-JAPAN USインストラクター・ブログ
ここと似たようなテーマで書いていますので、時々ネタがかぶることがありますが、よければあちらの方も時々見てやってくださいな。
2009年10月24日
意外と人気のなかったACLS勉強会
今日は久々のACLS勉強会でした。で、午後はBLSヘルスケアプロバイダーコース。
朝からしゃべりっぱなしでちょっと疲れ気味です。
同僚ナースが今度ACLSプロバイダーコースを受講すると言うことで、ハートシムを引っ張り出してきて模擬練習を企画してみました。
「心電図はイマイチ自信ないけど、メガコードはいけそうな気がする」
という感想をいただいて終了。
もともとHCPは終了済みの子でしたが、午後からヘルスケアプロバイダーコースに練習参加してもらい、BLSも完璧にリフレッシュして、後は受講までの独習に委ねるのみ。
心電図は、ポイントを押さえて伝えたつもりだけど、やっぱり難しいんだなぁと、ちょっと不思議な気分でした。
「心電図」を勉強しようと思ったらたいへんかもしれないけど、ACLSの一ツールとしての心電図という見方で取り組めばそれほど深みはいらないので、わかりやすいと思うのですが、それがうまく伝えられなかったのかもしれません。
ACLSは到達点ではなく、入り口です。
今後の看護師としての生涯学習のいいスタートを切れるといいのですが、、、、
最大限にバックアップしていこうと思っています。
せっかくハートシムまで使ってACLSコース受講事前勉強会を開催するのだからと思い、あらかじめ院内のナースで興味がある人、参加しませんか? と公募を出してみたのですが、意外と寂しい反応でした。
まあ、そんなこんなでこじんまりと勉強会を開催したのですが、まあ、一人でも熱心な人がいれば、今後も地道に支援をしていこうと思っています。
朝からしゃべりっぱなしでちょっと疲れ気味です。
同僚ナースが今度ACLSプロバイダーコースを受講すると言うことで、ハートシムを引っ張り出してきて模擬練習を企画してみました。
「心電図はイマイチ自信ないけど、メガコードはいけそうな気がする」
という感想をいただいて終了。
もともとHCPは終了済みの子でしたが、午後からヘルスケアプロバイダーコースに練習参加してもらい、BLSも完璧にリフレッシュして、後は受講までの独習に委ねるのみ。
心電図は、ポイントを押さえて伝えたつもりだけど、やっぱり難しいんだなぁと、ちょっと不思議な気分でした。
「心電図」を勉強しようと思ったらたいへんかもしれないけど、ACLSの一ツールとしての心電図という見方で取り組めばそれほど深みはいらないので、わかりやすいと思うのですが、それがうまく伝えられなかったのかもしれません。
ACLSは到達点ではなく、入り口です。
今後の看護師としての生涯学習のいいスタートを切れるといいのですが、、、、
最大限にバックアップしていこうと思っています。
せっかくハートシムまで使ってACLSコース受講事前勉強会を開催するのだからと思い、あらかじめ院内のナースで興味がある人、参加しませんか? と公募を出してみたのですが、意外と寂しい反応でした。
まあ、そんなこんなでこじんまりと勉強会を開催したのですが、まあ、一人でも熱心な人がいれば、今後も地道に支援をしていこうと思っています。
2009年10月15日
ハートセイバーコース専門トレーニングサイトin東京
ちょっとまえに、日本では「ハートセイバーAEDコースがあまり開催されずに残念!」という話を書きました。
コンスタントにハートセイバーAEDコースを開催しているところは、日本全国的にもあまりありません。
しかし、そんな貴重な場所が東京に誕生しました!

おそらく現在活動している日本で唯一のAHAハートセイバー・インストラクター Heartsaver Instructor が開いている救命ショップ(?)です。
場所は、東京都杉並区。京王井の頭線の浜田山駅ちかくで、吉祥寺からも遠くない場所。
ハートセイバーAEDコースを、公募コースだけで月3回ペースで開催していて、その他の日でもリクエストがあれば1名からでも開催可。
インストラクターにとってもハートセイバーコースを学ぶための貴重な場となりそうです。
今でこそ、ITCを問わず、一般市民のBLSインストラクターが増えてきましたが、誰もが医療者向けにヘルスケアプロバイダーコースを教えたいと思ってBLSインストラクターになったとは限りません。
私の周りの市民BLSインストラクターの多くは、実は市民を対象にハートセイバーAEDコースを開きたい! という願望を持ってAHAの門を叩いた人が多いです。
しかしトレーニングセンターやサイトの方針で、あまりハートセイバーコースは開かれず、次第にモチベーションが下がっていって、やがてはフェードアウトという例が結構あります。
すごく印象的な言葉にこんなのがありました。
「ある意味、できて当たり前の医療者に教えるのはもううんざり。自分はこんなことをするためにインストラクターになったんじゃない」
AHAの指導技術、教材設計のすばらしさを知っているからこそ、それを市民レベルに普及させて、自信をもって動ける市民救助者を育てたい。
そんな熱い思いからインストラクターになったにも関わらず、いつまでだっても「修行」ばかりで本当にやりたいことができないという環境。
そんな思いでいる人がまだまだいっぱいいるんじゃないでしょうか?
そんな人たちにとって、この「ハートセイバースクール浜田山」の活動展開がよい前例となって「市民のためのAHA」が日本に広まり、ハイクォリティーCPR+AED講習が日本で市民権を得ることを願っています。
コンスタントにハートセイバーAEDコースを開催しているところは、日本全国的にもあまりありません。
しかし、そんな貴重な場所が東京に誕生しました!

おそらく現在活動している日本で唯一のAHAハートセイバー・インストラクター Heartsaver Instructor が開いている救命ショップ(?)です。
場所は、東京都杉並区。京王井の頭線の浜田山駅ちかくで、吉祥寺からも遠くない場所。
ハートセイバーAEDコースを、公募コースだけで月3回ペースで開催していて、その他の日でもリクエストがあれば1名からでも開催可。
インストラクターにとってもハートセイバーコースを学ぶための貴重な場となりそうです。
今でこそ、ITCを問わず、一般市民のBLSインストラクターが増えてきましたが、誰もが医療者向けにヘルスケアプロバイダーコースを教えたいと思ってBLSインストラクターになったとは限りません。
私の周りの市民BLSインストラクターの多くは、実は市民を対象にハートセイバーAEDコースを開きたい! という願望を持ってAHAの門を叩いた人が多いです。
しかしトレーニングセンターやサイトの方針で、あまりハートセイバーコースは開かれず、次第にモチベーションが下がっていって、やがてはフェードアウトという例が結構あります。
すごく印象的な言葉にこんなのがありました。
「ある意味、できて当たり前の医療者に教えるのはもううんざり。自分はこんなことをするためにインストラクターになったんじゃない」
AHAの指導技術、教材設計のすばらしさを知っているからこそ、それを市民レベルに普及させて、自信をもって動ける市民救助者を育てたい。
そんな熱い思いからインストラクターになったにも関わらず、いつまでだっても「修行」ばかりで本当にやりたいことができないという環境。
そんな思いでいる人がまだまだいっぱいいるんじゃないでしょうか?
そんな人たちにとって、この「ハートセイバースクール浜田山」の活動展開がよい前例となって「市民のためのAHA」が日本に広まり、ハイクォリティーCPR+AED講習が日本で市民権を得ることを願っています。
2009年10月13日
ガイドライン2005の根底にあるもの
今日は久々に本の紹介です。
発行が平成21年2月1日ということで、今となっては新刊というほどではないのですが、いままで気づかなかったのが悔しい! という位にいい本です。
ガイドライン2005の本質と、その背後にあるエビデンスをわかりやすく解説した本。
これまでも雑誌記事としてはこの手のものは散在していましたが、体系的にまとまった本としては貴重かも。
中身はけっこう本音で書かれていて、書物としてもおもしろいです。
シリーズが「プレホスピタル」ということで消防系の読者を想定しているのだと思いますが、ここでの標準は日本版ガイドライン「救急蘇生の指針」です。
その日本版ガイドラインが、ERCとAHAの合いの子という微妙な感じに仕上がっていますが、その理由もちゃんと書かれてます。
「ガイドライン(骨子)の見方・考え方」という章も傑作でした。
「わが国に流布したAHAガイドライン2000は、まるで聖書や仏典のような扱い方を受け、多くのトレーナーやインストラクタが『犯すべからず聖典』とあがめてしまった。そのため、胸骨圧迫と人工呼吸の15:2が16:2になったときに『あなたは間違えた』と市民受講者がしかられる事態となった。そして蘇生現場に遭遇しても間違えるかもしれないので蘇生を『行いたくない』という発想を市民に植え付ける結果となった」
これって、ガイドライン2005の今でも、勘違いしているインストラクター/ファシリテーター、いますよね。
こんな風にきちんと総括されていて気持ちよかったです。
やっぱり教える以上、根底にあるサイエンスがわかってないとダメです。
いまでもありがちなのが1分間に100回というテンポ。
これはあくまでガイドラインとしての推奨であって、サイエンスで言えば80回以下では効果が低いという事実。早すぎるのをたしなめる根拠はありません。
1分間に100回というのは誰もが覚えていますが、教える側としてはその裏にあることを知らないと、どの程度幅を持たせて教えていいのか、どこは締めてどこは許容していいのかという判断ができません。
残念ながら、こうした学習は、どの団体でもインストラクターコースでもあまり詳しく教えられることはありません。
プロ意識の元、自分で調べるべき内容、なんでしょうね。
与えられるものに満足するだけではダメ。
基本となるものは、日本で言えば「救急蘇生の指針」、AHAインストラクターならAHAガイドライン2005原著です。
ただそれ以降に発行されて、ある意味ガイドラインの総括が含まれた資料として「新ガイドラインを読み解く」はおすすめです。
発行が平成21年2月1日ということで、今となっては新刊というほどではないのですが、いままで気づかなかったのが悔しい! という位にいい本です。
ガイドライン2005の本質と、その背後にあるエビデンスをわかりやすく解説した本。
これまでも雑誌記事としてはこの手のものは散在していましたが、体系的にまとまった本としては貴重かも。
中身はけっこう本音で書かれていて、書物としてもおもしろいです。
シリーズが「プレホスピタル」ということで消防系の読者を想定しているのだと思いますが、ここでの標準は日本版ガイドライン「救急蘇生の指針」です。
その日本版ガイドラインが、ERCとAHAの合いの子という微妙な感じに仕上がっていますが、その理由もちゃんと書かれてます。
「ガイドライン(骨子)の見方・考え方」という章も傑作でした。
「わが国に流布したAHAガイドライン2000は、まるで聖書や仏典のような扱い方を受け、多くのトレーナーやインストラクタが『犯すべからず聖典』とあがめてしまった。そのため、胸骨圧迫と人工呼吸の15:2が16:2になったときに『あなたは間違えた』と市民受講者がしかられる事態となった。そして蘇生現場に遭遇しても間違えるかもしれないので蘇生を『行いたくない』という発想を市民に植え付ける結果となった」
これって、ガイドライン2005の今でも、勘違いしているインストラクター/ファシリテーター、いますよね。
こんな風にきちんと総括されていて気持ちよかったです。
やっぱり教える以上、根底にあるサイエンスがわかってないとダメです。
いまでもありがちなのが1分間に100回というテンポ。
これはあくまでガイドラインとしての推奨であって、サイエンスで言えば80回以下では効果が低いという事実。早すぎるのをたしなめる根拠はありません。
1分間に100回というのは誰もが覚えていますが、教える側としてはその裏にあることを知らないと、どの程度幅を持たせて教えていいのか、どこは締めてどこは許容していいのかという判断ができません。
残念ながら、こうした学習は、どの団体でもインストラクターコースでもあまり詳しく教えられることはありません。
プロ意識の元、自分で調べるべき内容、なんでしょうね。
与えられるものに満足するだけではダメ。
基本となるものは、日本で言えば「救急蘇生の指針」、AHAインストラクターならAHAガイドライン2005原著です。
ただそれ以降に発行されて、ある意味ガイドラインの総括が含まれた資料として「新ガイドラインを読み解く」はおすすめです。
2009年10月12日
心肺蘇生ガイドライン2010を待つにはまだ早い!
思えば2009年も残すところ2ヶ月弱。
巷でもそろそろAHAガイドライン2010の動向についてささやかれるようになってきました。
最近目立つのは、「来年ガイドラインが変わるからAHAコースを受けるのはもうちょっと後にしよう」という先送り派の意見。
もし、皆さんがそんな相談をされたらどう答えますか?
ガイドライン2010対応教材のリリース時期に関するAHAからのアナウンスはまだ出ていませんが、少なくともはっきりしているのは、ガイドライン2010の発表は、2010年10月予定であるという点。
前回は確か2005年11月28日だったと記憶しています。
で、ヘルスケアプロバイダーコースの新教材がリリースされたのが、2006年6月。
今回もこんな流れだとすると、少なくともガイドライン2010のHCPが開催されるのは、2011年半ば。
AMR-JAPANでは、英語版発表直後から、それほど時間をおかず日本でも新ガイドラインコースを開催すると思いますが、日本のITCが対応するのは、英語の教材のままであっても諸準備で時間がかかって、安定供給は2011年暮れ以降になることでしょう。
ACLSはもっと遅れますから、完全に2012年に入るのでは、というのが私の予想。また最初は関係者の受講で枠はいっぱいになっちゃいますし、初めての方が英語で勉強するのはかなり困難。ですから、一般受講生の方が普通に受けられるのは日本語版がでてからということで、下手したら2013年近くになるのかも。
そんなことから、冒頭の問いに対しては「ガイドライン2010を待ってたら、あと2−3年後だよ」というのが私の答え方です。(つまり、興味があったら今受けたほうがいいよの意)
少なくとも今現在、受講を踏みとどまる決定的な理由はなさそうです。
ただ今年になってからAHA ECCの公式日本語ウェブサイトができたり、 AHAとしても日本のマーケットを無視できない状況になってきてますから、 前回に比べてきっと幾分かは早くなるような気もします。
下手すると、英語版/日本語版同時リリース?
というのは極端かもしれませんが、2011年内にはどうにかなるような気もします。
このあたりはひそかに期待しながら楽しみにしたいところです。
以上、過去のケースからの類推でした。
アメリカ本国からの内部情報によると、2011年春にはアメリカ国内TCでの、HCPテストコースを開催するよ、という通達が来ているという話も聞いています。
前回にくらべてちょっとは早まるのかも知れませんが、大枠では前回通りなのかなぁ。
巷でもそろそろAHAガイドライン2010の動向についてささやかれるようになってきました。
最近目立つのは、「来年ガイドラインが変わるからAHAコースを受けるのはもうちょっと後にしよう」という先送り派の意見。
もし、皆さんがそんな相談をされたらどう答えますか?
ガイドライン2010対応教材のリリース時期に関するAHAからのアナウンスはまだ出ていませんが、少なくともはっきりしているのは、ガイドライン2010の発表は、2010年10月予定であるという点。
前回は確か2005年11月28日だったと記憶しています。
で、ヘルスケアプロバイダーコースの新教材がリリースされたのが、2006年6月。
今回もこんな流れだとすると、少なくともガイドライン2010のHCPが開催されるのは、2011年半ば。
AMR-JAPANでは、英語版発表直後から、それほど時間をおかず日本でも新ガイドラインコースを開催すると思いますが、日本のITCが対応するのは、英語の教材のままであっても諸準備で時間がかかって、安定供給は2011年暮れ以降になることでしょう。
ACLSはもっと遅れますから、完全に2012年に入るのでは、というのが私の予想。また最初は関係者の受講で枠はいっぱいになっちゃいますし、初めての方が英語で勉強するのはかなり困難。ですから、一般受講生の方が普通に受けられるのは日本語版がでてからということで、下手したら2013年近くになるのかも。
そんなことから、冒頭の問いに対しては「ガイドライン2010を待ってたら、あと2−3年後だよ」というのが私の答え方です。(つまり、興味があったら今受けたほうがいいよの意)
少なくとも今現在、受講を踏みとどまる決定的な理由はなさそうです。
ただ今年になってからAHA ECCの公式日本語ウェブサイトができたり、 AHAとしても日本のマーケットを無視できない状況になってきてますから、 前回に比べてきっと幾分かは早くなるような気もします。
下手すると、英語版/日本語版同時リリース?
というのは極端かもしれませんが、2011年内にはどうにかなるような気もします。
このあたりはひそかに期待しながら楽しみにしたいところです。
以上、過去のケースからの類推でした。
アメリカ本国からの内部情報によると、2011年春にはアメリカ国内TCでの、HCPテストコースを開催するよ、という通達が来ているという話も聞いています。
前回にくらべてちょっとは早まるのかも知れませんが、大枠では前回通りなのかなぁ。







